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文春文庫
絵具屋の女房

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167138189
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

エッ、宮本武藏は実在しなかった?何故なら「彼には滑稽な逸話がない」と丸谷さんは言います。それに比べて将軍家御指南番・神子上典膳なんか、西瓜の皮ですべって転んで、いい味だしてます。その他、天皇制と養子の話、甘栗を巡るマジメな論考、インディアンが野球をすると…など、名エッセイをお楽しみ下さい。

目次

吉良上野介と高師直
あのボタン
英雄色を好む
本のジャケット
木下藤吉郎とポルターガイスト
剣豪譚
徳富蘇峰論
薬を探す
養子の研究
塀の中
チーズと甘栗
先生の話術
インディアンと野球
猪鹿蝶
ちょっと政治的

著者等紹介

丸谷才一[マルヤサイイチ]
大正14(1925)年、山形県鶴岡に生れる。昭和25年、東京大学文学部英文科卒業。43年、「年の残り」で第59回芥川賞受賞。また60年、評論「忠臣藏とは何か」で第38回野間文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

37
☆☆☆☆ 博識で縦横無尽に多彩なエピソードを繰り出してくる丸谷才一のエッセイ。初めて読んだが、奥が深くて面白い。女性の体のある箇所を題材にした「あのボタン」、刑務所体験に関する「塀の中」、蘇(チーズ)と甘栗に対する考察「チーズと甘栗」(甘栗を食べたくなること必定)、児雷也の変遷「猪鹿蝶」が特に面白かった。2021/01/08

らびぞう

11
何たって、博識。そうして、そんないろんなお話を、横にいて、私に語ってくれるような文体だ。しかしながら、文は、歴史的仮名遣いなので、最初は戸惑う。それも、3章目の「英雄色を好む」あたりから、慣れてくる。15のお話の中で、「本のジャケット」が面白かった。紹介してくれている本が、本当に読みたくなる。2021/04/07

Akito Yoshiue

8
面白くて勉強になって最高じゃないですか。2016/06/05

どすきん

6
たぶん本業では無いエッセイでこの面白さ。守備範囲の広さに驚く。付いて行けているか、自分。2016/06/21

テイネハイランド

5
久しぶりに丸谷才一のエッセイ(雑文)を読んだが、やっぱりいいですね。 この本を読んで自分でも読んでみたくなった本を列挙してみると、 1 黒羽清隆 「日米開戦・破局への道」 2 マーク・プロトキン 「メディシン・クエスト」 3 安部譲二 「塀の中の懲りない面々」 おまけとして、解説の中で、このエッセイと比較されている名著 薄田泣菫「茶話」も気になった。2014/08/25

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