出版社内容情報
スパイ衛星がシベリア上空で捉えた大爆発と謎の生物集団。苛酷な自然の中での男の戦い。追いつ追われつ、スリル満点の力作巨篇
内容説明
決死の潜入工作員に名指された若き生物学者は、貨物船員に身をやつし、思いもよらぬルートと方法でロシアへ、シベリアへ、秘密研究所へと潜りこもうとする。洋上の男の闘いを生き抜き、シベリア先住民の助けを借り、みごと潜入に成功したあとには、それ以上に苛烈な脱出の大冒険が待っている。だが、その冒険の目的は何なのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siva
17
図書館本で帯が付いていなかったため、裏表紙の『シベリア上空で撮影された衛星写真が何かの大爆発とその周辺に蠢く奇妙な生物の様子を‥』という粗筋でてっきりロリンズのような小説かと‥思い込みのせいもあり上巻は全く先に進めず何度もやめようかと思った。実はスパイ小説でした(;^_^A下巻に入ると一転、潜入したシベリアの極秘施設からいかに帰国するかという脱出劇になりハラハラと読書スピードもぐんぐん上がりました。あの技術が実現すればいいなあ、軍事目的ではなく。2016/03/11
paluko
4
「地図を片手に読書」自分の推薦本。下巻の、最後のほうがいちばん自分の心に残っていた。ソ連領でミッションを遂行し、その収穫物をどうやってアメリカ側に運び出すのか。ふだん見慣れている、日本を中心としたメルカトル図法の地図からは決して思いつけないルートがそこに。「ボービク」(ロシア語で、子犬)と呼ばれる雪上車のことや外部の人間を排除するために標識のない道路のことや上記ルートのことはある程度記憶に残っていた。ソ連領とはいいながら労働者はほとんどが北方民族で独自の言語やコミュニティを持っているというのも興味深い。2020/10/17
みーふぃ
1
ところがどうだ 地味なほんが一変する。 最後はスリリングで終わりか? しかしこの最後に来ての静かなもりあがりは 泣かせるねー。 うーーーーーん よんでよかった。ほんとよかった 110点。まだ たらん?
tai65
0
星4つ2010/11/10