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文春文庫
日本名城伝 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167135478
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

城にもそれぞれ個性がある。岐阜城はただ一人を除いてすべて非業の死をとげていることや、小田原城の歴史は一種の震災史であり、そして姫路城には女のからんだ秘話が多い。南は熊本城から、北は函館五稜郭まで十二の名城にまつわる史話を歴史文学の第一人者であった著者が縦横に語った興趣つきない好連作集。

目次

熊本城―神風連
高知城―理想家の悲劇
姫路城―女難城
大阪城―金と朱
岐阜城―道三の怨み
名古屋城―中京繁昌由来
富山城―不信義な武将
小田原城―地震とお城
江戸城―日本シンデレラ
会津若松城―女の嫉妬、男の嫉妬
仙台城―珍陀の美酒
五稜郭―蝦夷島独立国

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
明治34(1901)年、鹿児島県に生れる。国学院大学を卒業後、指宿や京都で中学校教師を務めるかたわら創作にはげむ。「サンデー毎日」大衆文芸賞受賞を機に、執筆生活に入る。昭和11年、『天正女合戦』で第3回直木賞を受賞し、文名を不動のものとした。和漢の書にあまねく通じ、綿密な時代考証の上に、独自の史観を展開し、小説に随筆に新たな領域を拓き、多くの著作を残した。昭和52年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

119
熊本城や姫路城などどんな人でも知っている城の歴史が書かれている。城そのものについての記述は少なく、その城にゆかりのある人物たちに多くの筆が割かれている。この本を読んで一つの城は日本の歴史の縮図であることがよく分かった。どの城も劇的な歴史を秘め、多くの人々の喜びや悲しみを見つめてきた。名古屋城の章が一番の好み。織田信長の父信秀のことから書き起こされ、加藤清正による豪奢な城の建築が描かれ、金の鯱の盗難の歴史、尾張徳川家の徳川宗春と幕府の対立まで述べられて、劇的な大長編を読むような面白さだった。2018/06/15

むーちゃん

116
お城大好きです。日本100名城は出張等で80近く行きました。続100名城は20程度(2019年10月現在) 天守が立派な城も良いですが、山城、石垣に惹かれます😄 2019/10/15

レアル

55
様々な城の歴史とその城に纏わる人の物語。会津若松城の部分を読み返したくて手に取ったが、この著者の「城物語」と考察が面白く「あの城この城」と欲を出して読んでいる内に全城を読了。山城、平城と造る場所によっての城の役割と城に住む人たちの史伝。人に「人生」ドラマがあれば城にも「城生」ドラマがある。そんな「城生」ドラマ物語。読み易く著者の作品にしてはあっさりとしたライトなタッチで描かれているが、その内容と考察はとても鋭い。2018/04/30

金吾

31
城にまつわるエピソードがまとめられています。海音寺さんの文章は飄々としている感じがしますが、中味は興味を惹きます。2023/01/04

中島直人

17
海音寺潮五郎さんの作品は、飄々としているなかにも、なにか一本芯が通っていて、読み終わった時、しみじみとした印象を残してくれる。面白い。2018/02/04

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