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文春文庫
剣と笛―歴史小説傑作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167135409
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

著者が世を去って四半世紀。残された幾多の短篇から、選りすぐった傑作歴史小説を再編集。足利時代中期、滅亡した畠山家の再興を願う主従と堺の商人との不思議な縁を綴る表題作の他、加賀・前田家の二代目利長と家臣たちの姿を描く「大聖寺伽羅」「老狐物語」など全九篇。

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
明治34(1901)年、鹿児島県に生れる。国学院大学を卒業後、指宿や京都で中学校教師を務めるかたわら創作にはげむ。「サンデー毎日」大衆文芸賞受賞を機に、執筆生活に入る。昭和11年、『天正女合戦』で第3回直木賞を受賞し、文名を不動のものとした。和漢の書にあまねく通じ、綿密な時代考証の上に、独自の史観を展開し、小説に随筆に新たな領域を拓き、多くの著作を残した。昭和52年12月没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

酔拳2

22
海音寺潮五郎って名前がすごいよね。かっこいい。いつか読みたいと思っていた。古い小説だけど、意外と読みやすかった。読み方のわからない字はあったが…。史実に基づく逸話、みたいなのが多かったけど、極楽急行はファンタジーだったな。でも、あれは仏様が民のために悪太郎を取り除いた、とも取れる。各話の登場人物は他の時代ものに出るような、小狡い、小心なものがあんまりいないが、強いていうなら、前田利長、利直親子かなぁ。殿様なのにちっちゃいわ。2024/10/13

出世八五郎

13
積ん読何年か?読了したが無類に面白かった。いずれも史実より生まれた歴史小説短編集。“羽川殿始末記゛が滑稽で映像化に出来そふ。お薦めは”奥方切腹゛…女性の切腹などあったのかと驚いたし物語の流れも好きだ。武将列伝に史伝短編”立花一族゛があるが是は道雪が含まれる。本作品の短編”立花宗成゛に道雪は出てこない。久しぶりに著者の作品を読んだが、著者の歴史小説傑作集を揃えたくなった。初版2002年とあり写真は古いもので味気ない。歴史小説家の代表は司馬遼太郎だろう。それでも海音寺は忘れ去られるには勿体ない文筆家だと思う。2025/02/25

タツ フカガワ

8
短編9作を収録。なかで印象的だったのは、宮本武蔵とふたりの養子との親子とも師弟ともつかない情愛が美しい「宮本造酒之助」。芸州広島藩浅野吉長の江戸屋敷奥で起きた哀しくも凄まじい女武士道劇「奥方切腹」。関ヶ原で西軍に与した九州の勇将立花宗茂の不遇ながら見事な半生を描く「立花宗茂」。史伝の大家である著者ならではの切り口と語り口は後を引く面白さでした。2018/03/13

デルタアイ

2
名の知られた大名の逸話からちょっとしたオカルト話まで幅広い短編集 かいつまんで薄っぺらく終わってしまいがちな時代小説の短編集にくらべ著者の短編は史実にプラス主人公の感情や自分の考察をちょいちょい挟んでくるから 面白くなってきたってとこで終わってしまうから逆に残念 司馬遼太郎作品とかとはまた違った感じだった ☆8.92025/06/06

minibear

2
海音寺潮五郎さん、さすがの一冊です。2012/08/01

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