出版社内容情報
時代が幕末に向けて急旋回し始めた頃、一人の薩摩隼人の豪放闊達な活躍を、風土と歴史に投影させ評判を呼んだ海音寺文学の代表作
内容説明
幕末初期、薩摩藩では島津重豪に取り立てられ茶坊主から家老になった調所笑左衛門が、窮迫した藩財政を立て直そうと強力に改革を推しすすめていた。北薩摩の郷士である上山源昌房は、偶然にも調所の知遇を得る。働き盛りの才人でもある源昌房は貧しい農民らのために干拓、開墾を立案し次々に成果を上げていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
depo
2
積読本。司馬遼太郎が名作と賞揚した海音寺潮五郎の代表作。2020/10/19
むん
2
すぐに下巻を読むので、感想はその後にまとめて書きもそ2015/02/25
沼田のに
1
大河ドラマ天と地の原作者の大家の作なので緊張して読み始まったけど意外に固苦しくなくて面白い。主人公源昌房の人物像が豪快で弁も立つので魅力的だ。主人公が貧乏薩摩藩のために、ひいては日本のために働く話しかなと思っていたけど、ふと表紙の題をみたら「二本の銀杏」だ。源昌房とお国の二人の話で、夜這い長編小説である。8/102016/11/04