出版社内容情報
天下人秀吉を相手に一歩も後へ引かなかった誇り高き千利休を中心に、その娘、お吟と淀殿の対決を描いた、緊迫感あふれる歴史長篇
内容説明
権勢並びない太閤秀吉に対しても「拙者は芸道に生きる者、いつの世までも名の残る者でござる」と高い誇りを持ち続けた男千利休。天正期の大坂城を舞台に、秀吉と利休の確執を初めとして、淀殿と北政所、秀吉の側室たち、利休の娘のお吟、石田三成や小西行長ら武将たちの繰り広げる苛烈な人間模様を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讃壽鐵朗
3
結末に向かって一気に読ませる2014/10/19
はねぴょん
1
利休と秀吉の確執を物語の中心に据え、利休の娘 お吟、淀殿と北政所の対立。それに連なる佐々成政の処遇や石田三成のキリシタン大名 小西行長と高山右近への対応。絡み合う人間模様が読み応えありました。 “へうげもの”好きには、絶対お薦めの一冊です☆2013/05/03
kiiseegen
0
対米戦、一年前に完成した物語とは思えない。秀吉の明国攻めに対する、利休の諫言部分、当時の軍部に対する批判の様。時代背景を思うと、根性あったんやね。海音寺先生。秀吉と利休の相剋を取り上げたのも先生。今や一般的になってる。凄い。2012/05/11
takao
0
利休関係の本はかなり読んだがこの本は見落としていた。佐々成政の黒百合伝説から導入に意表をつかれたが己をまげない「強情者」という本書のコンセプトにあっている。2011/04/18
さっと
0
読み始めてからすぐに引き込まれました。史伝をいくつも物した堅っ苦しい人(個人的なイメージですよ)が、お茶々様をなんて活き活きと描いているのだろう。いやはや、恐れ入りました。2009/04/20