出版社内容情報
維新前夜の疾風怒涛時代に、若き西郷隆盛がどう行動したかを、名族島津家の家風、薩摩の風土・人情を背景にえがいた傑作歴史読物
内容説明
維新の英雄西郷隆盛の生き様は薩摩の風土・人情、そして主家島津家の家風を抜きにしては語れない。名君斉彬から多大な影響を受けた西郷は維新の志士藤田東湖、橋本左内、月照らとの交流から次第に天下国家に目をむけるようになった―疾風怒濤時代の若き西郷の軌跡を辿り、その実像に迫る傑作歴史読物。
目次
郷中教育
『近思録』くずれ
明治維新と尊王論
島津斉彬
お家騒動
斉彬襲封
初上り
藤田東湖
将軍世子問題
斉彬の死
内勅降下
逃避行
平野国臣
月照入薩
入水事件
土中の死骨