出版社内容情報
この天才を越えた者がいただろうか? 近代知性の極に荒野を見た作家の珠玉作品集。21世紀への心の遺産「現代日本文学館」その二
内容説明
小説家の登龍門である「芥川賞」に、その名をとどめる芥川龍之介は、深刻な人生の悩みに耐えながら、機智と諧謔と博識を駆使し、みごとな短篇小説を書き残した。新鮮な抒情、傑出した虚構、そして明晰な文章で、今なお人々を魅了してやまない不世出の天才の代表的作品を、一冊に収めた21世紀への日本の遺産。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
128
芥川の「侏儒の言葉」に引き続いて文春文庫での短編集を読んでみました。何度も読んでいるのですが、全集やハードカバーで読むのとは感触が少し異なります。全集などは細かい細かい文字のせいもあるのですが、いかにも昔というイメージを受けるのですが、今回はかなり今の小説という感覚で読みました。短篇ながら人間性の深奥をよく書いていると感じました。2017/07/26
優希
57
芥川の名作ぞろいの1冊です。何度も読み返したくなる作品の数々を集めたとも捉えられるでしょう。芥川は人の心理の本質に切り込むのが上手いと思いました。改めて自分は芥川に魅了されていると感じます。2023/02/06
優希
55
贅沢な文庫だなと思わずにはいられません。深刻な悩みの中にあってもユーモアある見事な短編を残したのですね。何度読んでも新鮮で明晰な作風に魅せられます。改めて芥川は天才であり、芸術家であると思わされました。2024/04/02
優希
54
代表作勢揃いで、芥川を初めて読む人に勧められるような気がしました。2022/04/11
優希
49
名作揃いの1冊でお得感があります。深刻な悩みの中でユーモアと博識から紡がれた短編はどれも味わい深いものでした。古典を題材にしたものから自分をモデルに描いた作品まで、幅広い作風で魅了します。2023/11/17
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