出版社内容情報
日露戦争直後前人未到といわれた北アルプス立山連峰の劔岳山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量技師・柴崎芳太郎。様々な困難を乗り越えて劔岳山頂に挑んだ彼の苦闘の軌跡を描く長篇山岳小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちゃん
11
高校生の山岳部で丸三日かけたような行程を、行ったり来たり。ただただ尊敬。荷物だけを運んでまた下る?3時間ほどかけて、先を見てきます?凄すぎて驚き。面白かった~2016/06/09
沼田のに
4
昔「アラスカ物語」を読んだ時以来の新田次郎だ。いやー真面目な人が真面目に書いた物語っていう感じだ。真面目な人は不真面目には書かないけど真面目一本槍みたいな本だけど面白い。富山県の役人が嫌がらせをするけど、てっきり後でコテンパにやっつけると思いきやそのまま。それは執筆後記みたいな「越中剣岳を見詰めながら」を読むと取材で富山県に世話になってて、あんまりな事書けなかったのかなと作品の崇高さにたいしあるまじき下世話な疑いを持ってしまった。27登録しかなかったけど、読んでよかった。8/102014/10/05
yanapong
2
陸地測量部による立山・劔岳測量をテーマとした歴史小説。生真面目な描写が心地良い。2011/03/24
kameko
1
古の静謐な努力を感じました2008/05/28
Sats
0
裏表紙にある通り「白眉」の一冊。今ではどの山も「登れる」と思いがちだけど、その背景にこのような苦労があるからこそ。その一つの姿を丁寧に描いた素晴らしい作品。2019/01/24
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