文春文庫<br> ある町の高い煙突

文春文庫
ある町の高い煙突

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167112158
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

田畑の荒廃は金銭による補償では防げない。今から数十年の昔、日立鉱山の煙害絶滅のために企業と被害者の対立を超えて立ち上がった勇気ある人々を描いた感動長篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさげ

7
日立鉱山の煙害に企業と村民が協力して解決したことの感動しました。村民、企業それぞれの立場で問題解決に働く若者の姿には爽快感を覚えました。2017/05/21

hutaro

5
鉱山の煙害から村を守るために尽力した三郎の話。彼は外交官になるという夢を捨てても村のために煙害と戦った。その心意気が凄い。こんな人が自分の住んでいる町の議員であればなぁ…。戦うと言っても、鉱山側のやることもちゃんと理解しようとしている。それには、鉱山側の加屋の存在も大きいのだが。許嫁のみよとの、囲炉裏でのシーンがまた良い。それまで妹らしく振舞っていたみよの心が一気に溢れ出す瞬間だった。煙突は今も日立にあるのかな。地元なのに知らない。2018/05/29

ホレイシア

5
元祖環境問題。当時は大真面目だったんだろうけど、今読み返すと笑える。2008/01/01

菱沼

4
事実を元にした創作。実際に大煙突を目にし、本山にある日鉱記念館を見てきたので、物語がより迫って感じられる。近頃パワースポットとして有名な御岩神社も、当時の人々にとって身近な「氏神様」だったのだろう。口先だけでなく、不安も不明も率直に伝えて話し合うことの大切さ。現実にはもっと辛い時間を過ごしたのだろう。薙刀をふるうみよが愛しい。2017/06/26

コダマ@ようやっとる!

4
明治時代、多くの鉱山から銅が生成され、軍事強化のため規模と生産量が 拡大していった。その結果、足尾鉱毒事件のような公害が各地で起こり会社と住民との間に争いが起こっていた。茨城県の日立鉱山でも時を同じくして煙害が起こり山は枯れ、田畑があれ、人々は病気となった。この煙害と立ち向かうため関根三郎が青年団をつくり奔走する。2015/04/20

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