文春文庫<br> 芙蓉の人

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文春文庫
芙蓉の人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167112066
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本の天気予報を正確にするには富士山頂に観測所が必要だ。その信念に燃えて真冬の富士山頂にこもる野中到と命を賭けて夫と行をともにした千代子夫人の行動と心情を感動的に描く。解・山本健吉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

38
○人としての信念、誇り、夫婦の愛情等様々な点が心に染み入る名作です。気象のプロである新田さんの富士山頂の描写は真に迫る迫力がありました。2022/05/20

抹茶モナカ

28
富士山での冬期気象観測に挑んだ野中夫婦の壮絶な物語。妻の千代子さんは、明治時代の女性としては、強い人だったのであろう。世界的にも、例のない記録に立ち向かった夫婦の記録なのだけど、困った夫婦にも感じられるのは何故だろう。とにかく、無謀なのだ。2014/06/07

マンセイ堂

26
千代子と到の生き方に圧倒されます。夫婦というよりも、同志のような2人の関係は見ていてカッコいいです。2人の使命感と忍耐力は想像もつかないものですが、そのような人がいたからこそ、今の富士山測候所が出来たんですね。2013/06/29

アルプスの空♪

25
山にまつわる実在の人を書かせたら新田次郎さんほど、読み手を満足させる人は居ない・・・明治、冬季富士山に自費で世界初の高所気象観測所を設け、後の礎を築かれた野中夫妻の感動の物語♪2011/08/07

matsu04

16
とても良かった。冬の富士山頂の厳しさが本当に伝わってきたし、千代子の健気さにも心を打たれた。下山後の夫婦のその後が淡々と綴られている所も良い。2014/08/29

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