内容説明
下総国分寺の墓場に一葉女史が出現!井上氏が一葉に名作執筆の秘訣を直接聞いた架空インタビューをはじめ、脱稿直前に破棄された井上芝居の人気演目「頭痛肩こり樋口一葉」の幻の生原稿上演プロットなど秘蔵資料・写真を集大成。新五千円札の顔となった一葉の薄幸の生涯という定説を覆す。傑作評伝「~に聞く」、文庫化第三弾。
目次
1 一葉の世界―井上ひさしが書いた一葉(樋口一葉に聞く;「頭痛肩こり樋口一葉」創作ノート)
2 樋口一葉はこう生きた―二十四歳六カ月の生涯(ちちはは駆け落ち―甲斐の国から江戸へ;一葉誕生―樋口家の次女、奈津誕生 ほか)
3 一葉万華鏡―澄むか濁るか女史の筆跡(成り上がり根性が一葉を生んだ;『たけくらべ』の作者 ほか)
4 頭痛肩こり樋口一葉―こまつ座公演(死ぬのがこわくなくなる薬;参加したすべての人々の力がこの舞台を成長させている ほか)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
作家。こまつ座代表。1934年、山形県生まれ
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