内容説明
喜寿を迎えるにあたって著者が思い立ったのは、「自分史を書いておこう」だった。といっても、当代一の戯れ絵師のこと。お馴染みの似顔絵同様、スパイスが効き、ユーモアあふれる自分史が出来上がった。絵を描こうと志したきっかけは?受賞歴多数のグラフィックデザイナーの職を捨て独立したわけは?山藤家にとって“幸運の女神”となる妻との運命的な出会いとは?山藤流イラストはどのようにして生まれたのか?「ブラック・アングル」「似顔絵塾」のロングランの秘密とは?などなど笑いあり涙ありの七十七年が、独自の一人語り調によって、思いつくまま自在に綴られている。落語「小言念仏」のご隠居さながら、しばしば話が横にそれるのも山藤流。当時の世相やデザイン・広告業界の動き、出会った人々の思い出なども交え、戦後の昭和を活き活きと描きだす。著者の魅力的な素顔が初めて明らかになる、愉快痛快な一冊。
目次
はじまり
「戦後」はラジオから始まった
ニキビの頃
絵との出会い
ベン・シャーン
余談のすすめ
芸大失敗と武蔵野美校入学
昭和三十三年という年
その頃のことを思い出してみよう
妻はこういうひと〔ほか〕
著者等紹介
山藤章二[ヤマフジショウジ]
1937年東京生まれ。武蔵野美術学校デザイン科卒業。広告会社をへて、64年独立。講談社出版文化賞(70年)、文藝春秋漫画賞(71年)、菊池寛賞(83年)などを受賞。04年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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