出版社内容情報
ケバイ、うざったい、ウルウルもんだ。さらに「ら」抜き言葉。言葉は乱れ、ゆれつつ生きる。そも日本語に規範となるものはあるのか
内容説明
日本語の観察日記として類書のないシリーズ。本篇は第二集。乱れ言葉を徹底研究。ケバイ・ダサイ・ウルウルもんだなどの新方言の出自を追い、一方、乱れ言葉の筆頭にあげられる「ら」抜き言葉が、じつは川端康成「雪国」につかわれていたことを明かす。日本語の現在を知るうえでこれほどタメになる本はない。
目次
すみません
読み書き並行論
文庫で始まり文庫で終わった日
日本海をどう呼ぶか
へんちき認識論
新方言時代
「ら抜き」と「さ入れ」
「お言葉」考
便利語
西風東漸〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
an
1
日本語にまつわる事を短いエッセーにしたもの。1994年頃の新聞やら時事について書いているので懐かしい話も。日本語を大切に考える良い1冊になりました。2019/04/05
siomin
0
日本語にまつわる井上ひさしのエッセー集。相変わらず,日本語について細かく収集し考察している一方,政治や農業についての批判は手厳しい。日本農業新聞からの引用が目立つのも面白い。 2017/05/30
niko
0
この本の感想は、『ニホン語日記』 に書いてあります。2008/02/29
TSUBASA
0
90年代前半週刊文春で掲載されていた井上ひさしのコラム集。その時々に気になった日本語に関するあれこれを綴ったもの。筆者がいかに日本語に愛着を持っていたかがわかります。それは地の文にも表れていて、普通ひらがなで書くような言葉もあえて漢字で書いているような所が散見されて「あれ?この言葉って漢字でこう書くの!?」ってのが結構あるのも注目点かと。文章の組み立てはあんまり上手くなくて話をあちこちにすっ飛ばすのが若干読みにくかったかも。しかし日本人なら一人一人がこれほどまでに日本語を愛さねばなりませんよ。2010/11/20
seu
0
引用の幅広さが面白い2010/09/04