出版社内容情報
直参のはしくれ若者五人、共通点はオッチョコチョイ。幕末の波風にゆさぶられながら、慶喜公のためにと珍奇放担な計略をたてたけれども…"青葉繁れる"の維新版
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東森久利斗
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公人朝夕人(くにんちょうじゃくにん)(“朝夕に公務を果たす人”)、尿筒(しとづつ)、土田家世襲、草履取り、秘技”投げ草履”、Wikiで調べて「へー」を連発。これだから歴史時代ものは面白い、止められない。一粒で二度おいしい。作者お得意、異端な仲間達が孤軍奮闘、不屈の精神で繰り広げる、上を下へのドタバタ劇。応援あるのみ。2020/10/14
加賀ドン
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大河ドラマ「花燃ゆ」で幕末の長州藩を描いていますが、幕末繋がりで読みたくなった一冊。こちらは何もかも長州藩と反対の貧乏御家人の末端の5人で結成する黒手組のお話。大政を奉還した将軍をもり立て、幕政再復古を目指して、たくましい行動力で日本を飛び回ります。新撰組の代わりに彼らが会津藩お預かりとなれば、歴史が変わっていったかも知れません。2015/08/03
ケンチャン
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江戸時代の末期に将軍の世話をする家臣の跡継ぎとして生まれた4人による政権維持のための努力を描いた作品。結局は何の働きも成果も挙げられないが、将軍のために真面目に取り組むことから生じる喜劇が笑いを誘う。2011/07/21
天来
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ぶちお