出版社内容情報
ヒグマのどんべい、烏の九郎、道産馬お雪にキツネのお銀、氷に閉された無人島のムツゴロウ一家はますます大張切り。漁師の腕もあがって食卓も賑やかになりました
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
56
【再読】無人島始末記である。動物王国開国前夜、動物たちの動向と併せて、島の対岸・霧多布の住民との交流も描かれた。ヒグマのどんべえも「一年」に、詩として表現されている。第5ムツゴロウ丸は生活物資を島に運ぶため、氷に閉ざされた海峡を傷だらけになりながら往復。ムツさん兄弟が人間砕氷機になる話は、よく生きていたな~と思う。動物が多くなり、嶮暮帰島での一年が終わった。いよいよ動物王国始動なのである。2024/03/14
トムトム
22
ムツさんの母は、ムツゴロウさんの事を心配している。「東大を出たのに作家を目指すとか言って無職になり、果ては無人島で貧乏ぐらしなんて…」。島に連れてこられた母、ボロ屋を見た瞬間泣き出してしまったそうです。しかし島で数日間暮らしてみると?食事は新鮮で美味しい海の幸、娘は潮の満ち引きから何が獲れるかまで熟知、動物たちは幸せそう、全然悪くないじゃない!という訳で、その後は島暮らしを自慢するようになったそうです。2021/01/25
とも
17
畑正憲、幼少の頃よくテレビで見たな。幼心に変なオッチャンやなぁって思いながら見てた(笑) 小柄で弱っちそうに見えるのに、ライオンや象、ヒグマとかあらゆる獰猛な動物達とニコニコしながら戯れてた印象が。そういや、ライオンに頭齧られてたんちゃうかな。 動物王国をひらく前、北海道の無人島で家族と共に過ごした1年が記された一冊。 この時から既に変なオッチャンやったんや(笑) ムツゴロウさんが亡くなられた年に、この本に巡り逢えたのも感慨深い。 合唱。2023/05/13
富山 繁樹
2
これは確か「続」を先に読んだはず。
ooooo0000ooo
2
畑氏の嶮暮帰島在住記続編の短編集。島での生活と、動物王国建国のために島を出るまでが書かれる。こう書くとファンタジー小説のようだが、これが本当の話なんだから変な笑いが出てくる。動物とロマンとジョークが詰まった作品。いくつか他の著書を読んだことがあるが、この本はたぶんロマン寄り。「初雪は海鳴りを連れてきた。」と言うフレーズが妙に印象に残った。2019/01/29