出版社内容情報
フランス詩壇の奇蹟アルチュール・ランボオと夭折した日本の叙情詩人・中原中也。好評のシリーズ第四集はこの両詩人に関するすべてのエッセイにランボウの詩作品の訳業を収録した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
25
再読。読メによると以前読んだのは去年の9/25だそうです。知らぬ間に1年経っていたなんて・・・!早すぎるよ。電車の中で、中原中也を論じた第2章だけ読みました。中也を語る小林は、そこらに転がっている詩よりも詩情豊かだと思います。2015/09/02
双海(ふたみ)
12
中也が「あゝ、ボーヨー、ボーヨー」と悲しい節をつけて喚く。好きだな。中也の心中を察するに・・・泣きそうになる。2014/09/25
よしひろ
9
ランボー、中原中也の作品について小林秀雄が語る。著者の話は前半のみで、あとはひたすら作品を見ていく。文学にどっぷりつかれる。珠玉の言葉の数々に衝撃を受けたり、圧倒されたりする。文学の面白さについて味わえる本だった。2015/08/28
miyuki
1
12月5日より。小林秀雄によるランボオと中也についての評論感想と、散文詩集『飾画(イリュミナシオン)』『地獄の季節』の全訳と韻文訳詩三篇が収録されている。中也に関しては若き日の思い出、ランボオに関しては若き日に受けた著者の衝撃が度々記されていておもしろい。訳詩集も、学生時代の小林秀雄の訳だというので、全体として瑞々しい氏の文章の情感を体感できる。詩集については実に素晴らしいもので、これが小林秀雄の翻訳による所なのかランボオの詩的精神の根本によるところかわからねど、とても素晴らしい言葉の連なりであった。2014/12/07
agri
0
中原中也・ランボオの論評と詩の抜粋2010/11/27