出版社内容情報
相次ぐ抗争で多くの志士の血が流れたが、竜馬の奔走によって大政奉還が実現、日本は救われる。維新政策には竜馬の精神が生きていた
内容説明
幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
359
いよいよ倒幕も射程に入ってきた。薩長秘密同盟が、竜馬の構想と働きの甲斐あって成就。竜馬の卓越している点は多々あるが、まずはこの時代にありながら藩といった概念を超越していたことが挙げられる。今から見れば、当たり前に見えるかもしれないが、これはとんでもないパラダイムシフトの転換である。例えば、現在でも日本の右翼や国粋主義者が日本という枠組みを超えられるかといえば、おそらくは難しいだろう。左翼にしてもそうであるかも知れない。竜馬が長州藩にも薩摩藩にも面子を捨てさせたことも特筆すべきことだろう。もっとも、⇒2026/05/15
カピバラKS
140
●六巻は竜馬によって薩長同盟が成立。この偉業成就について、著者司馬は「事の成るならぬは、それを言う人間による」という。●私は齢五十を超えているが、事業の成否を当事者の人柄が決したことは、多くはなかったと感じる。司馬との違いに、興がそそられる。●ところで、本巻では「婦人」について、「思慮深さと伶俐さ」はあるが、「つねに感情の鬱屈」するところがあり「恨みを結べは容易に解くことができない」ものとする。まぁ、そういう一面はあるのだろうが、さりとて令和の小説では書けまい。さすが昭和の小説である。2025/12/03
再び読書
137
竜馬しか成し遂げられなかった薩長同盟、これで幕府の命運は尽きた。日本の為にと竜馬を突き動かす心意気に、流石の薩長も飲み込まれたとも言える。
mura_ユル活動
134
「主義をもって手をにぎらせるのではなく、実利をもって握手させようというのである。」子供に対しては実利を優先すると説得しやすい。主義は親のエゴになることが多い。むずかしい。2011/11/21
佐藤(Sato19601027)
107
読書は楽しい。慶応2年は、幕末史にとって、大きな出来事が起こった年。それは「薩長同盟」幕府の第二次長州征伐命令の裏で、坂本竜馬と中岡慎太郎が、桂小五郎と西郷隆盛を口説き落として、犬猿の仲である両者を結びつけたのである。そして、竜馬にとっても人生の大一番。それは、伏見奉行所の与力同心と見廻組隊士ら100人前後による寺田屋襲撃を受け、左手に重傷を負った竜馬が、薩摩藩邸で看病を続けたおりょうと夫婦になったのである。幕府の偵吏から逃れる為、また、負った傷を癒す為、竜馬とおりょうは霧島山へ湯治の旅に出る。2024/09/13




