出版社内容情報
鎖国日本と南下するロシアの軋轢の果てに、嘉兵衛は遠くカムチャカに拉致された。が、彼はこの苦境の下で両国のための最善の道を見出した。感動の歴史巨篇完結
内容説明
突然の災厄が、嘉兵衛を襲った。彼自身がロシア船に囚われ、遠くカムチャッカに拉致されたのだ。だが彼はこの苦境の下で、国政にいささかの責任もない立場ながらもつれにもつれたロシアと日本の関係を独力で改善しようと、深く決意したのである、たとえどんな難関が待ち受けていようとも…。感動の完結篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・隊鳥
37
江戸時代、北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人となった高田屋嘉兵衛の物語。
calaf
16
日露関係、高田屋嘉兵衛がいなかったらもっと最悪の状態になっていた気がする...優れた商人は、優れた外交官でもあるのかなぁ...でもこの点は、人それぞれか。それにしても、わずか(?)200〜250年ほど前の話にすぎないというのは驚きです。2015/09/03
キリン
4
五巻から急に盛り返した感のある六巻。ゴローニンを奪還すべく幕府に働こうとするリコルドに対する嘉兵衛の交渉もまた見事。怒涛の盛り返しで★4.2 「意味もない偶然だが、嘉兵衛はナポレオンと同じ年に生まれている。」とこの表現面白い。 「彼がその晩年を送るために都志本村に建てた屋敷は、小さな野に囲まれていて、季節には菜の花が青い沖を残して野をいっぱいに染め上げた」情景が目に浮かぶなぁ、、いい2020/08/05
keisuke
4
ロシアに連れ去られる前の別れのシーンが感動的でこちらもうるっときた。一商人であった高田屋嘉兵衛がこれだけのことをこの時代に成し遂げたのは本当にすごいことだと思う。2015/09/26
Nat Hat
2
ついに読了。淡路島から出て、神戸で船乗りになり、海産物の大商人になった後、ロシアとの捕虜交換の交渉役になる。波乱万丈の船乗りの生涯。その芯にあるのは真っ直ぐで、一生懸命にやり抜く気概だったり、言語を超えた人との付き合い。現代にも通じる類まれな経営者だったんだろうと思う。6巻は国と国の間に挟まれて、難しい問題を前向きに解決していったロシア人と日本人の話。自分の考えを持ち、相手との信頼関係を築きつつ、妥協しない交渉をするというのは時代にかかわらずなんだと思った。2025/01/21
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