文春文庫<br> 夏草の賦 〈下〉

文春文庫
夏草の賦 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p
  • 商品コード 9784167105259
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

z1000r

12
下巻では元親は豊臣の傘下に入り愚将と共に島津と戦う、地方と中央の違いを知り田舎者ではなくなったが、サラリーマン化した感じだ。また秀吉の知らない部分も知れた感じだ。2020/03/14

RED FOX

11
「味方が見えぬのか。物の一面しか見えぬというのは若いのだ」戦は強いが、信長、秀吉の戦略に翻弄される。中央と土佐の差に歯がみする元親が切ない。2020/04/09

メロン

8
上巻では、長宗我部元親と妻の菜々の物語である。下巻は元親と息子の物語と言えよう。若武者として成長していく信親とぶつかりながらも父として、帝王学を授けていく。秀吉の四国征伐によって上方勢にこてんぱんに敗れる。なんとか土佐一国は安堵される。しかし、四国統一から天下を望む元親の夢敗れ、保守的な一国主に小さくまとまっていってしまうことになった。そして、最終的に九州征伐の先鋒として戸次川で島津軍と激突する。豊臣臣下の仙石権兵衛を軍監としてその指揮を受けるが6,000の兵で薩摩隼人3万に向かうは全くの無謀であった。2024/10/20

出世八五郎

6

【すとちゃん】

6
下巻は、戦国大名を描いた作品としては、いささか趣を異にしている。華々しさや勇ましさがない。「男は、夢のあるうちが花だな」「その時期だけが、男であるらしい。それ以後は、ただの飯をくう道具さ」という元親のセリフが、彼の一生を哀しく物語っている。しかし、元親と共に戦った「一領具足」の子孫たちが土佐藩山内家で郷士となり、元親の世から300年経った幕末に、坂本龍馬や武市半平太らを輩出し、やがて天下を動かしていくのだから、元親の儚く散った夢が、長い長い月日を経て花開いた、とも言えるのではないか。2009/08/23

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