出版社内容情報
脱藩した坂本竜馬は勝海舟と運命的な出会いをする。世の中は寺田屋事件などでにわかに騒然としてくるが、竜馬の関心はひたすら海に向けられてゆく。幕末青春小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
86
私の大好きな偉人、氷川清話でお馴染みの勝海舟さんがついに登場。竜馬の思想が頭の中でだんだんカタチになってくる。 それぞれの思惑が交錯するが、竜馬は誰にも染まらない、自分の信念を持っている、読んでてアツくなってくる。 有名なおりょうさんも登場。出会い方が衝撃的すぎる。4巻へ進む。 痺れる一言「事をなすためじゃーー世の既成概念をやぶる、というのが真の仕事というものである」2025/02/08
とも
44
面白くなってきた。 「坂竜飛騰」 自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、その上で芝居をするのだ。 事をなさんとすれば、智と勇と仁を蓄えねばならぬ。 事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん。 と、すごい話もあれば、羽織のヒモの房から飛ぶつば。女性達との絡みも面白い。2020/12/30
Hugo Grove
19
竜馬の漠然としていた夢が形を取り始めてきた。やるときにはやる。これが男だ。竜馬が光り輝く。ああ、おもしろい。さあ、続きだ。2017/02/27
読書初心者
18
読破!勝海舟って芸術家と思ってたんだけど、幕府側の人間でなおかつ開国派で軍艦関連の仕事に就いていた!そんな彼に惹かれた竜馬はアメリカのような選挙によって選ばれるリーダーが選挙をする人の為に動く国を作りたいと考えている!尊王攘夷派とかは単に幕府を倒し朝廷に重きを置いていたため彼の考えはいいとは考えられなかった!2016/02/02
しきぶ
13
尊王攘夷と一言に言っても考え方は色々。人の素質も背景も色々。この時代を俯瞰して眺めながら登場人物が目の前で動き回るのを見ているような贅沢な読書体験。こりゃ止まりません。日本人という感覚を持ち、時代に同調しない。竜馬が精神的にも思想的にも段々とできあがっていく時代。幕末より遥かに昔のことが連綿と受け継がれてこの時代を作り、そこから大東亜戦争にまで影響していくというのが面白い。その後の歴史の流れは自分がある程度体感しているわけで、自分が歴史の大きな流れを受け継いでいる一コマであることを改めて感じた次第。ちん。2018/11/16
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