出版社内容情報
「若者たち」から「脱藩」まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
81
竜馬目線で描かれるから仕方がないが、佐幕派悪ts維新派正義の構図になる。確かに長期政権+外国干渉で腐敗してしまったのも事実だが、幕府の正義もあったのかも?偏った見方にならぬように気をつけたい。 剣と器が武器だった竜馬も学問に目覚める。竜馬びいきとなっている読者にはアツい展開だ。3巻に向けて爆進だ お!と思ったのは「男は危機に立ってはじめて真価のわかるものだ」たしかに!2025/02/06
とも
49
あまり歴史に詳しくないので読むのに時間がかかる。 脱藩するのはとても大変な事だとわかった。 脱藩する過程での人との出会いと別れ。 決意したのは 沢山の女性とのやりとりが面白かった。2020/12/28
Hugo Grove
17
いよいよ世が動き始めた。竜馬の人生も世と一緒に動く。続きが気になる。直ぐに次巻を手に取る。2017/02/25
たつきち
14
竜馬が剣客から志士へと変化していく過程を見ることができた。土佐藩郷士たちは尊王攘夷に染まっていくが、竜馬は違った。また、土佐藩も上士と下士の対立は一層深まり、武市半平太による政変は、徐々に完成されつつあった。1巻と比べ、世の中の移り変わりが多く興奮しながら読んだ一冊だった。2016/10/26
しきぶ
12
学問とは封建体制を維持するために同じ考えの人間を作り出すためのもので、そのために幕府や藩は学問を奨励した、と。教育者は他人を採点し、いたずらに劣等感ばかりを植え付ける存在だ、と。うん、現代と一緒ではないですか。竜馬は半平太はじめ志士たちと交わり、得た情報から物事の本質を見極めて自分の道を進むべく行動に移していく。落ちこぼれの竜馬だからこそできたこと。遂に脱藩するも、それすら竜馬にとっては大それたことではなさそう。剣や政治を離れたところでのエピソード、特に蘭学塾の件と七蔵の船の件(創作だろうけど…)が好き。2018/11/05