出版社内容情報
【目次】
内容説明
スマホに届く詐欺メッセージ―いま最も身に迫る危険は特殊詐欺だ。その犯罪集団の最大拠点はミャンマーにある。筆者は英語、タイ語、ラオス語を操り20回以上も国境地帯に入る。そこにあったのは詐欺団地、違法カジノ、売春窟だった―。特殊詐欺地帯の実態に迫る渾身のルポ!
目次
第一章 詐欺拠点を目指す
第二章 終わらぬ戦い
第三章 急転直下のクーデター
第四章 泥沼の武装闘争
第五章 中国の影
第六章 関与を強める中国政府
第七章 詐欺国家の暗部
第八章 「愛国無罪」の詐欺師たち
著者等紹介
藤川大樹[フジカワヒロキ]
1980年、静岡県静岡市生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。2004年、中日新聞社(東京新聞)入社。経済部、社会部、バンコク支局などを経て、現在は国際部デスク兼論説委員。2019年に「税を追う」取材チームで「日本ジャーナリスト会議(JCJ)」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
60
主にミャンマーのタイや中国との国境地帯に住む、少数民族の抵抗組織や、政権側の国軍協力組織支配地について、潜入取材も含むルポ。昨年日本の高校生が保護されたことでこれらの地域が特殊詐欺のアジトとなっていることが知られた場所で、中国人相手のカジノが乱立、また中国による都市開発が行われるなどの実態も出ている。さらに基礎知識としてのミャンマー情勢もきちんと書かれているため、特に昨年のこの地域のことを知るにもよい。むしろ特殊詐欺そのものについては、それほど分量が割かれているわけではない。個人的には興味深い内容。2026/01/26
kan
20
数多くの特殊詐欺の拠点がミャンマーと中国の国境地帯にある理由がよくわかった。安田峰俊さんの著書にあった、少数民族武装勢力が実効支配する辺境地域への潜入記録は薄めで、特殊詐欺ビジネスの背景にある歴史と政治事情の解説が中心。それにしても関係者と要因が複雑すぎる。乱立する武装勢力だけでもお手上げなのに、国軍との関係、中国系詐欺集団の人身売買、中国政府の思惑、近隣国のオンラインカジノ規制などが絡み合う。中国から国境の川を越えた先、きらびやかな中国語のネオンサインの下に国際政治と人間の欲望が凝縮されていると感じた。2026/03/08
お抹茶
3
現地ルポだけではなく,ミャンマー内戦の様子も詳しく伝える。中国系犯罪組織の標的が自国民であれば中国政府もミャンマー国軍やカンボジアとタイ政府に圧力をかけたが,欧米人や日本人が標的なら大丈夫と犯罪組織も見透かしている。戦闘の素人だった民主派の若者達に武器を供与し,軍事訓練を施しているのは,武装闘争を続けてきた少数民族武装勢力。収入がなくなり詐欺に手を染める公務員もいる。比較的貧しく外交リソースが限定的な国の人を売買し,詐欺をさせる。カンボジアでは軍や警察が犯罪組織に関与し,ミャンマーと並ぶ詐欺の震源地に。2026/03/09
三田郎
2
ミャンマー情勢が複雑すぎて、、、 そっちの方は勉強になりました2026/01/28




