文春新書<br> アフリカから来たランナーたち―箱根駅伝のケニア人留学生

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文春新書
アフリカから来たランナーたち―箱根駅伝のケニア人留学生

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166615186
  • NDC分類 782.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

生きるためには走るしかなかった――

箱根駅伝「花の2区」を駆け抜けたケニア人留学生たちのドラマ。



箱根駅伝のエース区間「花の2区」を誰よりも速く駆け抜けたにもかかわらず、私たちは彼らの家族、兄弟、故郷、友人、そして来日の方法などについて何ひとつ知らない。正月のテレビ画面に「見えている」のに「視えない存在」――ケニア人留学生の謎を追ってアフリカの大地を訪ね歩いた。



●箱根2区の区間記録保持者、リチャード・エティーリの素顔

●マラソン五輪金メダリスト、元仙台育英のサムエル・ワンジルの死

●陸上ファンの間で疑問視されてきた謎の高校「ガル高校」の真相

現地取材で徹底レポート。

●目次
プロローグ 
第一章 助っ人ランナーの素顔 
第二章 「人買い」と呼ばれた男 
第三章 幻の名門校「ガル高」を探して
第四章 日本人監督の葛藤──山梨学院、仙台育英、世羅
第五章 駅伝スター「その後」の明暗 
第六章 商品化するランナーたち
第七章 走り屋たちの未来
あとがき
参考文献


【目次】

プロローグ 
視えないランナーたち
だって「留学生だから」
「なんじゃこりゃ、全然違うやん」
駅伝界の都市伝説「ガル高校」
色彩を帯びる「走り屋」たち

第一章 助っ人ランナーの素顔 
「箱根駅伝なんて、知らないよ」
走ることは、働くこと
一日十八時間の猛勉強
四百万円の「大豪邸」をプレゼント
ランナーが稼ぐ「三つのルート」
駅伝がつくる独自のエコシステム
家族全員でランナーに「投資」

第二章 「人買い」と呼ばれた男 
二十万年の時を超えて
カメラマンとして現場に潜入
駅伝界を変えた「ワキウリショック」
年間「百五十万円」の顧問料
「人買い小林」と呼ばれて
語られざる、もう一人の日本人
エージェント群雄割拠の時代

第三章 幻の名門校「ガル高」を探して
ついに「ガル高校」を発見
都市伝説化する「幻の学校」
「一枚の資料」が語ること
出身者たちの共通点
「オルナルアに通っていたよ」
「ガル高」を写した三十年前の写真
諦めきれずに「ケニア再訪」
謎のキーマン「ミアノ」との対面
「ガル高」とは何だったのか

第四章 日本人監督の葛藤──山梨学院、仙台育英、世羅
「旅の後の日常」で気がつくこと
山梨学院「上田監督」の葛藤
箱根優勝で「批判」が殺到
仙台育英「アベック優勝」の余波
優勝後に届いた「殺人予告」
留学生の「年齢」問題
「日の丸・君が代問題」の衝撃
町の「シンボル」を立て直せ

第五章 駅伝スター「その後」の明暗 
対照的な二人のランナー
尊敬される町の兄貴分
送金アプリでお金を配る
陸上で得たお金をビジネスに投資
「ペースメーカー」で稼ぐ男
チャリティで学校・病院を運営
ワンジルの母を訪ねて
検死報告書が語る疑惑
何が二人を分けたのか

第六章 商品化するランナーたち
陸上の聖地「イテン」の朝
世界一「ストイック」な町
有名キャンプに潜入
ケニアが「中長距離大国」になるまで
商業化する「キャンプ」システム
ランナービジネスの弊害
稼げない「走り屋」たちの生活

第七章 走り屋たちの未来
終わりの始まり
「日本人選手がかわいそう」
「勝利至上主義」と言うけれど
神村学園、有川監督の変心
来日できないケニア人たち
残された「高校ルート」
コインの「表と裏」
走り屋たちの未来

あとがき

参考文献

内容説明

箱根駅伝のエース区間「花の2区」を誰よりも速く駆け抜けたにもかかわらず、私たちは彼らの家族、兄弟、故郷、友人、来日の動機などについて何ひとつ知らない。お正月のテレビ画面に「見えている」のに「視えない存在」―ケニア人留学生の謎を追ってアフリカの大地を訪ね歩く。

目次

プロローグ
第一章 助っ人ランナーの素顔
第二章 「人買い」と呼ばれた男
第三章 幻の名門校「ガル高」を探して
第四章 日本人監督の葛藤―山梨学院、仙台育英、世羅
第五章 駅伝スター「その後」の明暗
第六章 商品化するランナーたち
第七章 走り屋たちの未来

著者等紹介

泉秀一[イズミヒデカズ]
1990年生まれ。福岡県出身。2013年、関西大学社会学部卒業後、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部を経て、2017年にNewsPicksへ。2022年、編集長に就任。2024年に独立、フリーランスのノンフィクションライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

139
ランナーの聖地、ケニア西部に位置するリフトバレー地域にあるニャフルル·イテンで、留学生ランナーの素顔を取材している。伝説のエージェント·ケニヤッタ小林(小林俊一)がワキウリを引っ張ってくるところから始まり、山梨学院大学のオツオリ、世羅高校のカロキなどが書かれている。人物としての彼らを知ることで、ケニア人ランナーのすごさ·大変さを知ることになります。2026/01/25

kawa

34
年末、年始お茶の間テレビの前で手に汗の駅伝シーズン。そんな時に手に取って良かった一冊。勝敗を左右する外国人ランナーすべてケニア人であることさえ知らなかったのだが、3回もケニア取材の著者、様々な事情が詳細に解る。外国人ランナーと一括り見だったのだが、ひとりひとりの事情や葛藤が興味深く観戦目線も変わる予感。やむを得ないと思っていた高校駅伝の外国人ランナー起用制限(3㎞の短距離のみ出場可)も本書で「どうかな」と考えこむ。ドーピング蔓延も生活のためとは言え深刻な問題だ。(よく読みましたお終いの今年460冊目🌸)2025/12/30

kikanshi_U

11
箱根駅伝やニューイヤー駅伝などで目にするケニア人ランナーたち。彼らは一体どのようにして、どんな目的で来日し、そして走るのか。彼らにも日本人ランナーたちと同じように、それぞれに走る理由や責任、苦悩がある。駅伝はよく観るけど留学生ランナーたちのことはほとんど知らなかったので学びになったし、興味深く読むことができた。2026/01/01

10
今年もテレビでみた爆走するケニア留学生たち。それは単なるスポーツではなく、家族を貧困から救い出すための職業であった。走って生きるためには①世界で勝つ②米大学チームに所属しクロスカントリー③日本で駅伝。駅伝であれば、長期で安定して稼げるため日本ルートが1番現実的であり、現在日本で150名以上のケニア人ランナーが在籍しているそうだ。一流にはなれなくてもペースメーカーとしての職業というのも興味深かった。留学生ランナーの是非の問題は、若いうちから世界のレベルを知ること。これは日本陸上界の為に柔は賛成であるな。2026/01/10

ちび太

8
留学生ランナーの光と影を記載している。何度もケニアを訪れる丁寧な取材で愛に溢れている。ガル高についての考察は興味深い。ケニア人ランナーの速さは昔から興味があった。商業化の過熱により、ドーピングが蔓延している現状は心が痛む。不幸なランナーを産み出さないためにも、力のある留学生ランナーを(基準は適切にもつけながら)積極的に受け入れ、適切な教育を日本で行なった方が良いのではないかと考えた。2026/01/09

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