出版社内容情報
昭和史研究の第一人者である著者が、2000年以降に月刊『文藝春秋』誌上に寄稿してきた怜悧な論考の数々、さらには繰り広げてきた対談、鼎談、座談会、計100本余から15篇を精選して集成。その多岐にわたる内容は縦横に古今東西を往還し、その揺るぎない筆致は激動の時代に役割を負った人間を見つめる厳しさと温かさに満ちている。
東條英機、瀬島龍三、後藤田正晴、二・二六事件、真珠湾攻撃、シベリア抑留、昭和天皇の御聖断……。さらには天皇御製で読み解く昭和、帝国陸軍軍人の品格、戦艦大和と福島原発など、日本近現代史のエッセンスを学びつつ、著者の昭和史研究の原点と矜持にもふれる昭和100年、戦後80年の特別企画。
【目次】
内容説明
昭和史研究の第一人者である著者が『文藝春秋』誌上で展開してきた論考や対話から15篇を精選。その多様な内容は時間を自在に往還し、確かな筆致は時代に役割を負った人間を見つめる厳しさと温かさに満ちている。昭和100年、泰斗に学ぶ本当の昭和史とは―。
目次
1 私が会った「昭和史の証人」秘録(私と「昭和史」―死なう団、五・一五事件から東條英機へ;瀬島龍三 昭和の参謀ついに死す;「憲法改正」後藤田正晴の警告が聞こえる)
2 昭和の戦争 七つの謎(なぜ無謀な開戦を決意したのか?;二・二六事件 天皇激怒の理由は?;真珠湾攻撃を誰が知っていたのか?;ある大本営参謀の告白文書;戦艦大和 戦争の原価計算は?;玉砕を兵に強いた根拠は何か?;昭和天皇はなぜ聖断を下したか?)
3 あの戦争と昭和史を語ろう(×半藤一利 対米戦争 破滅の選択はどこで;×戸部良一 統帥権が国を滅ぼしたのか;×角田房子 帝国陸軍軍人の品格を問う;×辺見じゅん 御製でわかる昭和天皇の喜びと嘆き;×半藤一利・戸〓一成 戦艦大和と福島原発)
4 歴史をどう引き継ぐか―戦後八十年と昭和百年の視点
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
昭和史研究家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。編集者時代の1972年に『死なう団事件』で作家デビューして以降、一貫して日本の近現代史を検証し続け、約5000人もの歴史の証人を取材してきた。2004年、昭和史研究の第一人者として第52回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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