文春新書<br> 子どもの体験学びと格差―負の連鎖を断ち切るために

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文春新書
子どもの体験学びと格差―負の連鎖を断ち切るために

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614912
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「体験格差」という言葉の響きがもつ薄気味悪さを手がかりに、
大人たちを「体験の詰め込み教育」に駆り立てる「呪い」の正体に迫る!

大学入試の変化や非認知能力ブームで、子どもの体験までもが課金ゲーム化している。親たちは体験の詰め込み教育に駆り立てられ、子どもたちは格差意識を刷り込まれる。まるで「体験消費社会」だ。

体験をたくさんしたほうがいいと煽られた結果、お金のある家庭の子どもたちはたくさんの習い事をさせられ、かたやお金のない家庭の子どもたちは遊ぶ相手すらいない状態で地域に残される……。そんな、小学生たちの放課後の分断が、あるNPOの調査結果から浮かび上がってきた。

著者は、100年以上の伝統があるキャンプから、プレーパーク、無料塾、駄菓子屋さんまで、体験を通した子どもたちの学びの現場を訪ねる。現場からは、「体験格差」という概念そのものに対する疑念や困惑や批判の声が相次いだ。

本書は最後に、体験消費社会に対して3つの警告を発する。著者が発する3つの警告について、体験格差解消を掲げて活動する複数の団体からの回答もそのまま収録されている。

内容説明

習い事ゼロじゃダメですか?教育格差から体験格差へ!?課金ゲームに煽られる親たちと格差を刷り込まれる子どもたち。友達と遊びたいだけなのに…本当に必要な体験は?

目次

第一章 学力から非認知能力へ、お勉強から体験へ(課金ゲーム化する子どもの学び;非認知能力のインフレが止まらない;ハイパー・メリトクラシー化する日本社会 ほか)
第二章 子どもにとって本当に必要な体験とは何か?(一〇〇年以上の歴史がある組織キャンプ;子どもたちを「アリ化」する体験;できるひとは他人のために余裕を使おう ほか)
第三章 裏山の秘密基地が消えた社会で(体格格差はあっても体験格差なんてない;体験に関してお金の問題は二次的な問題;必要なのは“理想の学校”より駄菓子屋さん ほか)

著者等紹介

おおたとしまさ[オオタトシマサ]
教育ジャーナリスト。1973年、東京都生まれ。麻布高校出身、東京外国語大学中退、上智大学英語学科卒。リクルートから独立後、数々の教育誌の編集に携わり、現在は独自の取材活動をもとに幅広い媒体に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本詠み人

28
学力格差、体験格差...格差、格差ってもういい加減にして欲しい。子どもたちがその言を真に受けて、自分の「呪い」にしてしまわないか心配。体験格差とは、非認知能力を身につけるために、学校の勉強以外(水泳や自然体験など)をするために、経済的に(お金のかかる)体験ができないことから、将来受けるかもしれない能力の差を言うようだ。私は家が商売やっていたから、わが子と比べたら体験出来なかった方の子ども時代だったと思うけど、なきゃ無いなりに工夫して楽しく過した。本書の中にもそれこそが非認知能力を育てるとあったから良かった2025/06/13

よっち

28
「体験格差」という言葉の響きがもつ薄気味悪さを手がかりに、大人たちを「体験の詰め込み教育」に駆り立てる「呪い」の正体に迫った1冊。大学入試の変化や非認知能力ブームで、子どもの体験までもが課金ゲーム化している状況。親たちは駆り立てられ、たくさんの習い事をさせられる子どもがいる一方、遊ぶ相手すらいない状況で地域に残される「体験消費社会」に警鐘を鳴らしていて、今はそういう形でないと触れられないことも増えたのかもしれませんが、何のためにそれをする必要があるのか一度立ち止まって考えてみてもいいのかもしれないですね。2025/06/06

りょうみや

22
子どもの体験格差の広がりを問題にするのではなく、そもそもの体験の内容が違ってそれを格差と言えるのかと「体験格差」の定義自体を問題にしている。相変わらず非認知能力の定義批判も鋭い。最近の著作「ルポ無料塾」「子どもを森へ帰せ」「引き算の子育て」の延長線にある内容。おおた氏の意欲作だと思えた。2025/05/06

イノシシ

6
筆者の主張には8割ほど納得した。 納得できなかった2割の理由は、取り上げられている事例に違和感を覚えたからだ。取り上げられていた事例を行っている方々は素晴らしいと感じるものの、全員からどこか共産主義味を感じざるを得なかった。 資本主義経的な考えから抜け出す上では、このような考え方を持つのはあるあるなのかもしれないが、資本主義にどっぷり浸かった自分にとっては違和感でしか無かった。2025/06/14

かりん

5
4:《体験は必需品か、オプションか。》著者は時流に合った「なんか気になる教育本」を『月刊おおた』のごとく出していてすごい。教育格差についてひっかかりを感じていたところ、同じ問題意識の新書を見つけ読んだ。ただ、こっちにはこっちでひっかかりを感じる部分もあり、実際に政策などを実行する際には、「子ども」とひと括りに大きく捉えすぎず、経済状況や体験とは何かを考えなければならないだろうなと思う。体験は必需品なのか、オプションなのか。ディズニーに1回しか行ったことない子の話が、特に心に残っている。2025/07/21

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