文春新書<br> 世界を支配するアリの生存戦略

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文春新書
世界を支配するアリの生存戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614660
  • NDC分類 486.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

もしアリが小さくなかったら、間違いなく地球の歴史は違っていた!――ヤマザキマリ推薦

「アリとキリギリス」に書かれる働き者で好感度の高いアリのイメージは今や昔、近年では「殺人アリ」として報道されるヒアリをはじめ、外来アリの侵入と繁殖力は日本列島をもかしつつある。電化製品を破壊し、仏壇の供え物は蟻塚になる。生態系をも変えてしまう。働き者から恐るべき害虫へ。身内(巣の仲間)には優しくとも人間を含め他の生物には無慈悲な外来アリは、私たちの生活のすぐそばまで迫ってきているのだ。その世界を支配するアリの生存戦略とは?

外来アリのなかでも1つのコロニー(群、親戚関係)が大陸を超え、世界を股にかけた圧倒的なスケールで知られるアルゼンチンアリの生態・駆除研究で東大総長賞を受賞、化学メーカーでは殺虫剤の研究に従事し、その写真作品で数々の賞も受賞、アリを追いかけて大陸を五大陸を踏破した異色のアリ研究者が描き出す!



■■■■■
砂村 栄力(すなむら・えいりき)
昆虫学者・写真作家。1982年東京生まれ。東京大学大学院にて外来種アルゼンチンアリの生態および駆除に関する研究を行い博士の学位を取得(東京大学総長賞受賞)。その後、住友化学株式会社での殺虫剤の研究開発を経て、現在は国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所にて害虫の駆除研究に従事(林野庁出向中)。アリやカミキリムシを専門とする外来生物などを材料に、生態の記録や美術作品の制作を行っている(田淵行男生写真作品公募 アサヒカメラ賞受賞)。日本自然科学写真協会会員。東京大学非常勤講師(昆虫系統分類学)。共著に『アルゼンチンアリ 史上最強の侵略的外来種』(東京大学出版会)、『アリの社会:小さな虫の大きな知恵』(東海大学出版部)などがある。本書が初の単著となる。

◆目次
はじめに 変容するアリへの認識
第1章 BADな外来アリたち
第2章 社会的昆虫としてのアリ その生態と生活史
第3章 アルゼンチンアリの脅威の生態 
第4章 アルゼンチンアリ海外見聞録 
第5章 脅威のアリとの付き合い方 駆除と共存への道
おわりに

内容説明

善良なる働き者から恐るべき害虫へ。「アリとキリギリス」のアリの牧歌的なイメージは今や昔、近年ではヒアリなど外来アリの侵入が日本列島を脅かしつつある。中でも圧倒的な繁殖力で知られるアルゼンチンアリ。地球を支配するその驚異の生態を“アリハンター”の研究者が描く。

目次

第1章 BADな外来アリたち(深紅の衝撃、ヒアリ;ミクロの雷、コカミアリ ほか)
第2章 社会性昆虫としてのアリ その生態と進化史(そもそも社会性昆虫とは;アリの社会 ほか)
第3章 アルゼンチンアリの驚異の生態(アルゼンチンアリの生態;世界における分布 ほか)
第4章 アルゼンチンアリ海外見聞録(アルゼンチン;マデイラ島 ほか)
第5章 驚異のアリとの付き合い方 駆除と共存への道(侵入フェーズごとの外来種対策;侵入に気づくには ほか)

著者等紹介

砂村栄力[スナムラエイリキ]
昆虫学者・写真作家。1982年東京生まれ。東京大学大学院にて外来種アルゼンチンアリの生態および駆除に関する研究を行い博士の学位を取得(東京大学総長賞受賞)。その後、住友化学株式会社での殺虫剤の研究開発を経て、現在は国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所にて害虫の駆除研究に従事(林野庁出向中)。専門とするアリやカミキリムシなどの外来生物を材料に生態の記録や美術作品の制作を行っている(田淵行男賞写真作品公募 アサヒカメラ賞受賞)。日本自然科学写真協会会員。東京大学非常勤講師(昆虫系統分類学)。本書が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

33
外来アリの侵入と繁殖力は日本列島を脅かしつつある。世界を支配するアリの生存戦略を、アリを追いかけて五大陸を踏破した異色のアリ研究者が描き出す1冊。ヒアリやコカミアリ、アルゼンチンアリなどに見る生態系撹乱や農業被害、生活環境被害。ハチやシロアリとの比較から見る社会性昆虫アリの生態。アルゼンチンアリの驚異の生態や世界各国における分布状況、いかにして駆除するかと共存の道に至るまで、アリの成長とカースト文化は興味深かったですが、スーパーコロニーを作って既存種を排除してしまう様子などを読むとなかなかの脅威ですね…。2024/10/06

テト

20
アリの生態はなかなかおもしろく、遺伝的な血縁度が働きアリの方が、自分で交配するよりも高かったり、水気がないと生きられなかったり、微妙な季節の温度差で広がる地域が変わったり、好き嫌いもあって、まるでカードゲームの強い弱いが環境という場と相まって生息域が決まってくるようだ。そんななか、適合した外来種としてスーパーコロニーやメガコロニーが世界中に広がっていて、同じルーツがあることもわかり、小さな昆虫の世界のおもしろさを感じた。2025/01/05

げんさん

3
アリの利他行動は、働きアリによる幼虫の世話だけではない。ハチ目の成虫は進化の過程で腰が細くくびれ、腹部の可動域が飛躍的に広がって獲物や外敵を巧みに攻撃できるようになったが、その一方で、内蔵を細くしなければならないという製薬が生じることになった。そのため、アリの成虫は固形物を自分で消化することができず、自力で食べられるものは液体などが中心である。幼虫は寸銅で、この制約を受けないため、固形物を働きアリからもらうと、体内で消化し、一部を液体として働きアリのわたすのである。 どう進化したらこんな関係になるんだ。2025/01/03

Go Extreme

3
BADな外来アリたち: ヒアリ コカミアリ アルゼンチンアリー生態系攪乱・農業被害・生活環境被害 社会性昆虫としてのアリー生態と進化史: アリの社会 ハチの系統深化と社会 アリの利他行動 4分の3仮説 真社会性キクイムシ スーパーコロニー アルゼンチンアリの驚異の生態: 世界における分布 日本への侵入と分布拡大 高い生息密度 世界を支配するメガコロニー アルゼンチンアリ海外見聞録 驚異のアリとの付き合い方ー駆除と共存への道: 侵入フェーズごとの外来種対策 侵入に気づくには 防除体系と課題 横浜港・根絶事例2024/09/01

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