文春新書<br> 中国「軍事強国」への夢

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文春新書
中国「軍事強国」への夢

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614240
  • NDC分類 392.22
  • Cコード C0295

出版社内容情報

習近平に最も近いブレーンが明かす、具体的かつリアルな台湾統一のシナリオ。

本書の著者は中国国防大学教授(上級大佐)で、中国軍人の中でもタカ派として知られている劉明福氏。2010年、中国が世界一の国家になるための構想を綴った著書『中国の夢』が国内でベストセラーとなり、その文言は2012年に発足した習近平政権の政治スローガンにも採用された。
ここから分かるように、劉氏は習政権の政策決定に大きな影響を与えるブレーンだ。政権の看板政策である「反腐敗キャンペーン」についても、早期から軍幹部の汚職事件に関する報告書を作成するなど、理論的支柱の役割を果たした。

本書は『中国の夢』の続編として、2020年に中国で出版された。人民解放軍を世界一流の軍隊にするための戦略を綴ったものだが、台湾統一のシナリオなど中国の安全保障戦略の機微に触れる部分は、掲載の許可が下りずに大幅削除となっていた。
今回、監訳者の峯村健司氏、訳者の加藤嘉一氏は削除された部分を含む完全版原稿を入手。劉氏から編集権、出版権を預かったうえで日本語版の刊行が実現した。

では、世界初公開となる台湾統一シナリオとはどのようなものか。劉氏は本書で、1861年に米国で起こった「南北戦争」を引き合いに、次のように書いている。
〈南北戦争の目的は、国家統一を守り、分裂に反対して封じ込めることであった、米国の南北戦争は性質上「米国統一戦争」と言ってもいいだろう。中国が台頭する過程においても、分裂に反対し、分裂を抑え込み、国家の統一を守るという課題を抱えている。将来、台湾海峡において、中国は「中国統一戦争」を戦わなければならなくなるかもしれない。したがって、米国の「統一戦争」を研究することは、中国統一戦争への準備として意義があることなのだ〉
第5章「反台湾独立から祖国の完全統一へ」では、北軍がどのように国際世論を味方につけたのか、戦略面で南軍をどう攻略したのか――南北戦争の歴史が細かく分析され、そのうえで台湾統一実現に向けた衝撃の戦略と戦術が明かされている。
中国の〝本音〟を知るための必読書。

●目次(一部抜粋)

第1章 習近平強軍思想とは何か
第2章 解放軍の戦略新思考
第3章 強軍化事業への道
第4章 習近平国家安全戦略の4大転換
第5章 反台湾独立から祖国の完全統一へ
第6章 イデオロギー戦で打ち勝つために
第7章 新時代の中国が直面する8つの戦場
第8章 世界一流の軍隊になるための戦略
第9章 科学技術の振興こそが強軍化への近道
第10章 富国強兵の鍵となる軍民融合
第11章 世界一流軍隊建設の要は海洋にあり
第12章 21世紀の人民解放軍は国土内には留まらず

内容説明

「台湾統一」は単なるスローガンではなく、すでにタイムテーブルが完成している。習近平が提唱する「中国の夢」を考案したブレーンが、中国の“本音”を具体的かつ赤裸々に明かす。中国語版では削除された「台湾統一シナリオ」も世界初公開。

目次

第1章 習近平強軍思想とは何か
第2章 解放軍の戦略新思考
第3章 強軍化事業への道
第4章 習近平国家安全戦略の4大転換
第5章 反台湾独立から祖国の完全統一へ
第6章 イデオロギー戦で打ち勝つために
第7章 新時代の中国が直面する8つの戦場
第8章 世界一流の軍隊になるための戦略
第9章 科学技術の振興こそが強軍化への近道
第10章 富国強兵の鍵となる軍民融合
第11章 世界一流軍隊実現の要は海洋にあり
第12章 21世紀の人民解放軍は国土内には留まらず

著者等紹介

劉明福[リウミンフー]
中国国防大学教授(上級大佐)。1951年山東省生まれ。1969年に入隊。済南軍区政治研究室主任や国防大学軍隊建設研究所所長などを歴任。2020年に出版した著書『中国の夢』は国内外で話題となり、習近平政権の政治スローガンに採用された

峯村健司[ミネムラケンジ]
キヤノングローバル戦略研究所主任研究員。北海道大学公共政策学研究センター上席研究員。1974年長野県生まれ。朝日新聞入社後、北京・ワシントンで計9年間特派員。ハーバード大フェアバンクセンター中国研究所客員研究員や、朝日新聞編集委員(外交・米中関係担当)を経て、現職

加藤嘉一[カトウヨシカズ]
国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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横浜中華街

12
著者は軍部でもタカ派で知られる中国国防大学の劉明福教授(上級大佐)。2010年に出版した「中国の夢」は中国でベストセラーになり、これが習近平政権の政治スローガンの基盤となったと言われている。一読すると中国のタカ派軍人の思考や理論が一通り理解出来る。台湾については「平和的統一」が第一であるが、それが出来ない場合は平和より統一を優先するというスタンスで、武力行使を肯定している。日本のタカ派軍事関係者の中に著者と同じくらい包括的かつ長期的な視点で日本の対中・北朝鮮軍事戦略を述べることが出来る人はいるのだろうか。2023/10/31

古本虫がさまよう

6
中国軍人の「言いたい放題の放言本」。習近平の指摘(解放軍の職務と使命はたゆまなく改革していく必要あり)を受けて、そして中国の4つの夢(世界最強の軍隊となり、侵略の歴史を持たない記録を更新していくとか、台湾統一を目指す)を実現するために頑張るぞ、エイエイオーという感じで吠えている。「中国が軍事力の海外進出を加速化していることは侵略ではなく、軍事的覇権を求めているわけでもない。中国の国外における国益を守り、地域の安定と世界の平和に責任を果たし、貢献するためだ」。仮想敵の理屈を知る上で参考にはなる。 2023/10/15

Sumiyuki

3
死者ゼロの戦争にする、となるとミサイルやドローン攻撃が主体になる、ってことかしら。人類運命共同体のリーダーにふさわしいとする考えが絶対的に正しいと思い込んでいる。南沙諸島の獲得は、シーレーンの確保が目的らしい。@武力による台湾併合は、台湾問題を解決するうえでの基本的なベースであり、国家統一の実現に向けた基本戦略でもある。武力による台湾併合のためには「中国統一戦争」を断固として戦わなければならない。この戦争は「21世紀の新型戦争」という特殊な戦争であり、その最大の特徴は「死者ゼロ」「全面勝利」というものだ。2023/10/07

Meistersinger

2
ブレーンとして世界史に基づく理論化に成功している点には感銘を受けた。今も軍内の腐敗が最大の脅威なのか。2023/11/21

斧弓

2
手を出したら無事で済むと思うなよ、と相手に思わせてこそ自衛力。勝ち負けの話ではない。それは日本も中国も同じ。2023/11/11

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