文春新書<br> 昭和史の人間学

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文春新書
昭和史の人間学

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166613922
  • NDC分類 392.8
  • Cコード C0295

出版社内容情報

〝歴史探偵〟と自らを称した半藤一利は、共著も含めれば100冊近い書物を遺しました。書籍化されていない雑誌記事を含めれば、その仕事量はじつに膨大です。
半藤を比類のない存在にならしめたのは、資料探索による無尽蔵の知識と取材による見聞の双方から成る蓄積といえます。氏の仕事をさらに価値あるものにしているのは、そうした莫大な蓄積を土台にした上で、史料の裏側を読む確かな視点があったからだと思われます。史料の裏側を読むとは、人の心理を読むことでもありましょう。なぜなら、本人も言うように、「歴史とは人間学」だからです。
だからこそ、半藤の人物評、つまり月旦は面白いのです。
今回、本書を編むにあたって、半藤が人物を評している部分にスポットを当てました。
人物は昭和史を彩る人物たちに限りました。とはいえ、軍人と政治家についての言及がほとんどを占めています。
これらの軍人と政治家は日本の歴史を動かしたキーパーソンです。
したがって、本書を一読すれば歴史が大づかみでわかるようになっています。また、当時の国民の空気や熱が背中を押すものとしてあったにしても、歴史を一歩前に進めたのは、どの場面でもごく少数の人たちであったことがわかります。
良い例をあげれば、鈴木貫太郎と昭和天皇の阿吽の呼吸がなければ太平洋戦争は確実に延びていたし、日本の被害は拡大していたでしょう。逆に、悪い例として歴史の「if」を言うなら、近衛文麿、伏見宮博恭王、東条英機、永野修身、松岡洋右らがあの時あのポジションに就いていなければ、日中戦争や太平洋戦争も起きなかったのかもしれません。
それはさておき、とりわけ戦争という異常な状況において、人は正体をさらけ出します。その人間模様は、さまざまな示唆に富んでいます。それはまた現代のビジネスパーソンの戦いの場にも通じる普遍的な人間の姿ともいえるでしょう。

内容説明

歴史家・半藤の白眉は人物評にある。石原莞爾、阿南惟幾、井上成美、山本五十六、東條英機、辻政信、永野修身、栗田健男、マッカーサー、チャーチル、ヒトラーなど計66人を評価!

目次

第1章 卓抜な軍人たち 陸軍篇
第2章 卓抜な軍人たち 海軍篇
第3章 残念な軍人たち 陸軍篇
第4章 残念な軍人たち 海軍篇
第5章 その他の軍人たち 陸軍篇
第6章 その他の軍人たち 海軍篇
第7章 政治家と官僚たち

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年生まれ。作家。文藝春秋に入社し、『週刊文春』『文藝春秋』などの編集長、専務取締役を歴任。昭和史研究の第一人者として知られる。2021年1月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
昭和期の軍人と政治家に対して、半藤さんが人物批評した文章を集めた一冊。独自の史観に基づき、半藤さんの人物評は好き嫌いも含めて白黒はっきりしている。本書でも、「卓抜な軍人たち」と「残念な軍人たち」に分類して編集されているのがユニーク。今村均大将や宮崎繁三郎中将などの人格者に対する高い評価の一方で、この戦争の責任を負うべきは東條英機大将、近衛文麿公爵、伏見宮博恭王殿下という指摘に全面的に共感する。流石、半藤さんは人を見る目があると感心していたら、巻末で「実は私、ド・ゴールが好きなんですよ」。これはショック…。2023/06/06

ベイス

79
みすず書房の読者アンケートで推薦されていたので手に取るも、半藤さんの人物評を断片的に拾い集めただけで浅薄な内容であった。亡くなられてのちに編纂されたのだろうが、これが半藤さんの遺志を反映して出版されたとはちょっと思えない。文章をいろいろなところから切り取っているからか全体の印象として内容が非常に軽く、また妙にヒロイズムのにおいもあって、半藤さんの業績を踏みにじるような印象さえ与えかねないと感じた。文春ひどくないか?そしてなぜこれが2023イチオシなんだ?2024/02/27

さきん

30
実際に取材した著者のコメントがその人なりを伝える。海軍びいきが強めなので、そこは、割り引いて読んだ方がよい。人物事典のような構成で読みやすい。2023/01/22

CTC

12
1月の文春新書新刊。半藤さんが雑誌や書籍にて下した人物評を集めたもの。このレーベルでの半藤歴史探偵モノは非常に質が悪いと判っているのだが…66人の半藤氏による月旦が聞けるとあれば愉しい企画だ(しかも軍人が主)と手に取る。しかし…実際に半藤さんが取材した人物など15人程度にフォーカスしたほうが意味のある本になったろう。冷静に確認すると本書は264頁しかないので…ひとり4頁平均、最短は130字なのだ(笑笑)。しかも人物評になってないのも多いのよね。木村昌福さんなんかキスカ無血撤退の流れを12行掲載してるだけ。2023/04/03

エツロー

3
半藤氏の人物評は、非常に白黒がはっきりしている。保身を優先した人、自分の責任を認めない人、嘘をつく人を強く批判している。逆に責任ある立場にあった人でも、戦争に反対していた人、責任を背負った人、正直な人に対しては寛容な評価をしている。半藤氏によると、日本が戦争に突き進むことになったターニングポイントは、日独伊三国同盟を締結した時で、戦争の根本責任を追うべきは、東條英機、近衛文麿、伏見宮博恭王の3人だとしている。個人的には、ノモンハン事件とガダルカナルの戦いを主導した服部卓四郎と辻政信のコンビが印象に残った。2023/03/07

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