文春新書<br> ミッドウェイ海戦

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文春新書
ミッドウェイ海戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166613755
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0295

出版社内容情報

今、もっとも読みたい軍事史の第一人者、『独ソ戦』『天才作戦家マンシュタイン』の著者、大木毅による初の語り下ろし作品!
太平洋戦争のターニングポイントとなった「運命の海戦」をあらゆる角度から語り尽くす。
圧倒的に有利だった戦いで無残な敗北を喫したのはなぜか。
生き残った海軍士官たちによる周到な「隠蔽工作」によって「神話化」され、真実からほど遠いところで論じられてきたミッドウェイ海戦を、内外のさまざまな史料を駆使し、何がわかっていて、何がわかっていないのか、その研究の最前線を紹介する。
真珠湾攻撃の巨大な勝利によって、“勝利病”――驕りと慢心――に蝕まれた機動部隊司令部は、危機を示唆するあらゆる兆候を無視し、握りつぶしたまま戦場へと突入した。虎の子の四空母を失うという「すべてが失敗した」海戦は、いつの間にか人間の力を超えた「運命」によって負けたという話にすり替えられていった。
澤地久枝氏の孤軍奮闘によって明らかにされた「運命の五分間」の欺瞞も、海外の最新研究が明かした事実を交えて再検証。
「現代のマハン」と呼ばれる米海軍大学の名教授が「離心的(エキセントリック)」と批判する、目的が分散していく作戦構想の欠陥など、今、わかるミッドウェイ海戦のすべてがここにある!


【目次】

内容説明

圧倒的に有利だった戦いで、無残な敗北を喫したのはなぜか。生き残った海軍士官たちの周到な「隠蔽工作」によって「神話化」され、真実から遠いところで論じられてきたミッドウェイ海戦について内外の史料を駆使し、今、わかっていることのすべてを論じ尽くした海戦史の最前線!

目次

序章 山本五十六の人物と構想―前提として(漸減邀撃作戦;山本五十六)
第一章 発端―第一段作戦の成功と第二段作戦の迷走(真珠湾攻撃;第二段作戦;ドーリットル空襲;準備不足)
第二章 接触―慢心と生かされなかった教訓(セイロン沖海戦;珊瑚海海戦;暗号解読)
第三章 海戦―すべてが失敗だった(事前索敵の失敗;「本日敵機動部隊出撃の算なし」;「運命の五分間」が隠そうとしたもの;ミッドウェイ海戦をめぐる「伝説」)
第四章 つくられた「神話」―隠蔽の歴史(隠蔽工作のはじまり;戦後の工作)

著者等紹介

大木毅[オオキタケシ]
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師、国立昭和館運営専門委員等を経て、著述業。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞、『天才作戦家マンシュタイン』(角川新書)で第11回猪木正道賞特別賞(2025年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

81
今日本で戦史ものを書かせたらこの人の右に出るものがいないだろうと思える位の著者による、コンパクトにまとまったミッドウェー開戦史。語りおろしのため読みやすい。特徴は真珠湾攻撃などミッドウェー以前の海戦史から、海軍が何を学ばなかったかということを丁寧に書いているところ。また戦闘後、その敗戦を最小限に見せるために糊塗することが、1945年の敗戦後も続いていたことも押さえてあり、その中で澤地久枝の業績を高く評価している。著者は別に山本五十六の評伝も出しており、その内容との重複は当然あるが、読む価値のある書と思う。2026/06/29

CTC

8
6月の文春新書新刊。多忙ゆえの語り下ろしという事だ、正味1時間もなく読めてしまうが巻末“参考文献解題”まで行き届いたつくり。真珠湾攻撃からミッドウェイまでに至る各作戦での錯誤を点検し、負けるべくして負けたミッドウェイ作戦を浮き彫りにする。同作戦そのもの以外の記述に半量以上の紙幅を割いている。但し…気づくと備忘すべきような新知識はなかったなぁ…澤地久枝ですら調べられていない、しかし戸高一成との共著には書いていた、“捕虜茹で殺し”や錘をつけてドボン、あたりを期待したんだけども。。2026/07/07

nizi

8
最近珍しくなった語り下ろし。ふわっと決まってふわっと行う作戦がふわっと失敗する。疑問を感じても真珠湾攻撃の英雄山本長官のやることに口は出せない。そんな経緯もあってか、ある種の派閥というか反対派みたいなものが形成されていき、ミッドウェイで赤城、加賀が損害を受けたと聞いたときには「ざまーみろ」との声が海軍の一部から上がったとか。さすがに四隻沈んだと知ったときは絶句したそうだが。2026/06/19

gauche

3
ほとんど聞いたことのある話ではあったが、現在のまとめとしてよい本だと思う。五十六がショックで寝込んでいたというのは初めて聞いた。2026/07/09

Yasuhisa Ogura

2
ドイツ軍研究で有名な大木毅氏によるミッドウェイ海戦の検証。真珠湾攻撃、ドーリットル空襲、セイロン沖海戦、珊瑚海海戦などの経緯を踏まえこの海戦の検証を行なっていく。結論として「すべてが失敗であった」とバッサリ。ミッドウェイ海戦そのものの検証は、従来の見解を超えるものではない。しかし、「運命の5分間」のように旧海軍側からの擁護発言について、その発言者と発言理由を明らかにしている点は、まさに著者ならでは。2026/07/12

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