文春新書<br> パンデミックの文明論

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文春新書
パンデミックの文明論

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166612765
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

新型コロナの話で意気投合した、異色の二人が緊急対談。各国の感染症対策を見れば国民性がわかる。徹底して根絶を目指す欧米に対して、アジアはほどほどに共存しようとする。話題は古代ローマから現代まで時空を超えて、目からウロコの文明論が展開される。

目次

第1章 コロナでわかった世界各国「パンツの色」(コロナをめぐって離婚危機;洟ハンカチで感染拡大!? ほか)
第2章 パンデミックが変えた人類の歴史(ヨーロッパを変えた黒死病;スケープゴートにされたユダヤ人 ほか)
第3章 古代ローマの女性と日本の女性(原田知世vsレディー・ガガ;恐れられ、縛られていた古代ローマの女性 ほか)
第4章 「新しい日常」への高いハードル(分断・差別・姥捨山;日本の若者の「圧」 ほか)
第5章 私たちのルネッサンス計画(コロナウイルスが考えていること;空海とスティーブ・ジョブズ ほか)

著者等紹介

ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
1967年、東京都生まれ。漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞

中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。東日本国際大学特任教授。脳科学者、医学博士。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2008年から2010年までフランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

224
ヤマザキ マリも中野 信子も新作中心に読んでいる作家です。旬な二人の対談集、コロナが中心かと思いきや、どちらかというと日伊異文化論でした。 ヤマザキ マリは、将来、塩野七生の後継者になるかも知れません。 https://books.bunshun.jp/articles/-/5684?ud_book2020/09/25

naoっぴ

60
各国のコロナへの向き合い方を、お国柄の違いや歴史的背景を交えながら語る本。マスクひとつとっても考えは国によりさまざま。日本では疫病は“避けるもの”だが、ヨーロッパでは“戦うもの” 。国を知るには歴史からとはよく言われるが、イタリアをよく知るヤマザキマリさんの話や脳科学者の中野信子さんの話はとても興味深かった。対談の内容もさることながら、ヤマザキさんの人間観察力とそれを表す語彙が私のツボにはまり大笑い。的確な表現が小気味いい。気軽に読めるし国ごとの歴史的文化も知ることができる楽しい一冊。2021/08/17

Nat

49
図書館本。去年の夏頃の本なのでまだ日本が何とかコロナを抑え込んでいると思われていた頃の対談集。欧米諸国のコロナ対応より日本の緩い対処の方がまだよかった、もしくは人種的にコロナに強いのではと思われていたことが、遠い昔のことのようだ。ヤマザキマリさんが、このまま安閑としていると、ものすごいしっぺ返しを食らうことになりかねません。それがいちばん恐ろしい。中野信子さんも「ミラクル・ジャパン」とか言われて浮かれているようでは危ないと言っていて、まさにその通りになってしまった。デルタ株が登場し、今後も予測できない。2021/08/31

Tenouji

45
身近な人の具体例で、文化的な違いが、コロナ禍の対応が違うことを実感できる内容で、とても面白かった。イタリアについては漠然と文化的違いと医療体制の不備と捉えていたが、実際にはそれほど単純ではなかったようだ。一方で、著者のお二人は、空気に流されない少数派w、ということで誰もがこの視点を持てるわけではないのだろうが、中野氏の写像という話しは…わかる人にしか、わからないかw。2020/09/30

シフォン

38
イタリア人の夫を持ち、海外生活の長いヤマザキマリさんと脳科学者の中野信子さんの対談。ヤマザキさんの古代ローマ帝国の弱体化に感染症が影響していたという話に中野さんが興味を持ったことから実現したとのこと。ヤマザキさんが、調べたり知り得たことに対して、中野さんが脳科学の検知からコメントするという感じで、なかなか興味深い内容。コロナの対応は国民性の違い、コロナと戦うと考えるかやり過ごすと考えるか。美味しいを食べる、お湯につかるとセロトニンが分泌されて、不安な気持ちが和らぐ。温泉旅行がいいということか。2021/07/29

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