出版社内容情報
誰しもが持つ疑問にジャーナリスト田原総一朗が挑む。山中伸弥京大教授ら生命科学研究者への連続取材から見えてきたものとは。
内容説明
ゲノム編集、iPS細胞、デザイナーベビー、ヒトゲノム…名前だけは誰もが知っている生命科学の課題に、日本の最高峰の研究者たちが易しく答える。人間はどこまで変わっていくのか、その時、世の中はどう変わるのか!?
目次
第1章 ゲノム編集によって世界が変わった
第2章 iPS細胞の開発がもたらしたもの
第3章 iPS細胞による「心不全」治療
第4章 がん治療はここまで進歩する
第5章 遺伝子の改変はどこまで許されるのか
第6章 人はどのようにして百二十歳社会を生きるのか
著者等紹介
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経て、フリーに。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の司会を務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大先生
3
日本の未来に希望を感じられる一冊でした。日本の医療はすごい!このまま行けば本当に120歳まで生きられる時代がくるかもしれせん。しかし、それが良いのか、幸せなのかというのは別問題ですが。それはさて置き、田原さんのインタビューも素晴らしい。2020/04/02
ゆきまさくん
2
田原総一郎さんの取材をまとめたもの。ゲノム編集、iP細胞、ES細胞、遺伝子治療、再生医療などの生命科学の技術は、わかっているようで、実はよくわかっていない。自分はそうだ。このようなポイントを採り上げている。こうした技術の発達により、ほとんどの病気が克服されるようになると平均寿命は延び、ヒトは平均して120歳くらいまで生きられるようになるのではないかという問いかけ。そうした場合に、これまでの日本の経済モデルは成り立たなくなるので、どうすべきかという警鐘も鳴らしている。2019/12/08
takao
1
ふむ2022/04/15
aki
1
1980年代に第一線で活躍していたノンフィクションライターの大半(健在の方で)が筆を折った中、80歳過ぎても精力的に活躍する著者に頭が下がります。ヒトゲノム編集とiPS細胞を中核に据えた生命科学最前線を伝える本。左翼畑出身なので(そのせいだけではないが)、すぐに倫理や法整備のほうに力点が移っちゃうのも相変わらずだなあと、ある意味では安心感あり。タイトルの120歳はともかく、平均年齢90歳は現実みを帯びてきた。しかし、体はガタがくるし、頭は認知症じゃ生きている楽しみはない。安楽死させて、と願う時代になる?2020/12/01
Masayoshi-Tohna@おれさまラボ
0
#8・ジャーナリストである田原総一郎氏がiPS細胞の発見で生命科学がどう変わったのか、さまざまな人物への取材を通して明らかにしていく本。我々は、人生120年時代をどう生きるか、真剣に考えなければならない時代に生きている。2023/11/13