文春新書<br> 会社員が消える―働き方の未来図

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文春新書
会社員が消える―働き方の未来図

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166612079
  • NDC分類 366.21
  • Cコード C0295

出版社内容情報

第4次産業革命で長期雇用が激減。大企業も姿を消す?

自分で自分の仕事を守る時代に!



●社会が変われば、会社も変わる。

現実空間の情報がサイバー空間に集積され、そのビッグデータをAIが分析。その結果が現実空間にフィードバックされ、フィンテックや自動運転といった革新的な製品・サービスが生まれる。これが第4次産業革命である。



●会社が変わると、仕事も変わる。

技術革新はビジネスモデルを変えるとともに、仕事も変える。

会社員の「たな卸し」が始まり、定型作業はAIにとって代わられる。人間に残された仕事は創造的で独創的なものとなり、そうしたスキルを持つ人材が求められる。



●大打撃を受ける日本型雇用

長期の雇用を前提とした「日本型雇用」では、目まぐるしく変わるビジネスモデルに対応できなくなり、日本企業も、そのとき必要なスキルをもつスペシャリストを雇う欧米型に変化していく。



●雇用型から独立型へ

企業が雇用を減らす上に、スペシャリスト型のニーズが増えることによって、企業に所属せず、専門的スキルを提供するフリー型の働き方が主流になってくる。デジタル技術の発展により、企業と働き手のマッチングも簡単になることも、その流れを支える。



●働く環境が変わる

デジタル技術の発展は職場も大きく変える。ICTの発達で、会社に集まる必要性が薄くなり、勤務地や勤務時間帯にしばられない働き方が可能になる。これもフリー型の増加を促す。



雇用が減り、フリー型が増加する未来は悪夢なのか? それとも企業の拘束から解放される望ましい社会なのか?

未来の社会で自分らしく生きるために身につけるべきスキルとはなにか。

自助を支えるセーフティネットはどうあるべきか。

労働法の第一人者が描き出す、未来の働き方と私たちの課題。

内容説明

あらゆる情報がデータ化される時代、ビジネスモデルは短期で変わり、多くの業務はAIが担う。長期雇用の「会社員」は減り、専門性をもつ人材が会社に属せず働く真の「働き方改革」が進むだろう。雇用社会の未来図を描きながら、どう備えるのか、労働法の第一人者が考察する。

目次

第1章 大企業がなくなる―モデルチェンジする企業(社会が変わり、企業も変わる;企業が変わると仕事も変わる ほか)
第2章 日本型雇用システムの限界―これまでの働き方の常識は通用しない(日本型雇用システムとは何か;変わる日本型雇用システム ほか)
第3章 働き方の未来予想―技術を味方につけて自立的に働く(なぜテレワークか;立ちはだかる法律 ほか)
第4章 新しいセーフティネット―企業に帰属しない働き方へのサポート(会社員と個人自営業者の格差;フリーは新たな搾取形態か? ほか)
第5章 「時間主権」を取り戻せ―人生100年時代に必要なスキルとは(人生100年時代の到来;適職探しのススメ ほか)

著者等紹介

大内伸哉[オオウチシンヤ]
1963年生まれ。東京大学法学部卒、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士(法学))。神戸大学大学院法学研究科教授。AIの活用やデジタライゼーションなどの技術革新がもたらす雇用への影響や、テレワーク、フリーランスのような新たな働き方の広がりにともなう政策課題を研究している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HMax

23
孫さんが言った「3000万台のロボットを導入して24時間動かせば、人間の3倍働くので9000万人相当になる。」ここまで進まなくても、会社員の仕事がなくなるという未来、本当にそこまで来ている。仕事がプロフェッショナルになればなるほどAIやロボットに置き換えられる、一方で同一労働同一賃金も進む。 しかしそうなると「会社」に来る必要がなくなり個人でフリーランスとして働くことが容易になる。知識や経験では機械・AIに太刀打ちできない。「考える力」を磨くにはどうすればよいのか。2019/05/31

魚京童!

17
雇用が消えるっていうけど、ヒトが仕事をするっていう考え方が間違ってる。機械に置き換わることをわざわざヒトがやっている。意味がないよね。でも仕事がないと、みんなで酒を飲んで国が成り立たないのだろう。教育はどこへ行ったのだろうか。戦争して、考える機会を作った後は、必死にやってたのに、平和が続くとどこかへ行ってしまう。死なない程度に戦争をして考える機会を矯正的に作るしかないのかもしれない。簡単に流されてしまう。2022/07/11

Ryo

10
技術の進歩がによって一気に社会構造構造が変化した未来は、どんな社会になっているのか。この本で描かれる未来は、まさに我が意を得たりと言うものだった。キーテクノロジーは当然の如くAIとICTだ。これらの発展が一気にこれまでの「優秀さ」をコモディティ化し、陳腐化させる。そうなった時、企業は生産性の観点からこれまでの様に大量雇用するメリットが激減する。例えばロンドンのデザイナー集団の様に、プロジェクト毎に離合集散する様になる。これが会社員の消滅だ。そんな時代には、哲学を基礎とするコンセプト力が肝要になるだろう。2019/04/01

ジュール

9
またまた、AI・情報革命系の近未来の話を読む。ただ、少し分析が浅くないか?? フリーランスは増えていくだろうが、大部分の人は付加価値の低い単純労働者。著者のいう創造力のある人は少ないのでは? 今でもそうだけど。「考える」力が重要というが、海外でもそのような目立つ人は一部で大部分は平凡な人。それがギグ・エコノミーで下請けに使われる。リッチになるのはGAFAのような企業の正社員。 その意味で、普通の人にとっての解決策は提示できていない。あるかどうか不明でが。Grim.2019/05/31

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

9
いろいろと疑問が残る。多彩な就業形態があることは好い。しかし、ここで述べられていることは、少々絵空事に近いような印象を受ける。人と人のつながりを切ってはいけない。ネットでつながっていれば仕事がはかどるわけではない。効率だけを考えては良い仕事にならない。古いと云われるのは仕方ないと理解しているが、仕事はあくまで人が中心でなければならない。機械が人の上位に立つことを前提に職を考えてはいけない。機械はどこまで行っても人のサポートに徹するよう扱わねばならない。2019/02/24

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