文春新書<br> 承久の乱―日本史のターニングポイント

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文春新書
承久の乱―日本史のターニングポイント

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611997
  • NDC分類 210.42
  • Cコード C0295

出版社内容情報

後鳥羽上皇の北条義時追討命令に始まった「承久の乱」。ただ一度、官軍が負けた戦いの謎を『日本史のツボ』の著者が解き明かす。『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。



誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。



そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?

「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか?



それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。



さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。



日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。



主な内容

・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」

・まったく異質だった武士の殺生観

・上皇の絶大な経済力

・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏

・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか?

・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時

・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇

・実朝暗殺の“仕掛け人”は?

・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった

本郷 和人[ホンゴウ カズト]
著・文・その他

内容説明

本当の天下分け目の戦いはこの合戦だ!「東国の王」北条義時は、希代のカリスマ後鳥羽上皇になぜ勝てたのか。六百五十年続く「武士の天下」を生み出した騒乱を、鎌倉時代研究の第一人者が読み解く。

目次

第1章 「鎌倉幕府」とはどんな政権なのか
第2章 北条時政の“将軍殺し”
第3章 希代のカリスマ後鳥羽上皇の登場
第4章 義時、鎌倉の「王」となる
第5章 後鳥羽上皇の軍拡政策
第6章 実朝暗殺事件
第7章 乱、起こる
第8章 後鳥羽上皇の敗因
第9章 承久の乱がもたらしたもの

著者等紹介

本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏、五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

247
著者の本はいつも分かりやすく書かれているなと感じる。今回も承久の乱という大きな事件だけど意外とみんな詳細は知らない事が良かった。にしても鎌倉幕府って血生臭い世界だなと思う。2020/02/29

パトラッシュ

104
幕府とは徳川家のように全国を統一するとの印象が強いが、鎌倉時代は頼朝をかついだ東国政権との視点は面白い。当時の土地所有制や武士特有の考え方を史料により詳細に解説して、体制を永続化させる法制や血統も確定していなかった状況を明らかにしている。このため殺し合いの権力抗争が相次ぐ武家政権を、後鳥羽上皇ら朝廷側は身分の低い野蛮人と見下していた。自分たちの土地を守るのに死に物狂いの北条義時を筆頭とする東国武士が貴族から権力を奪取するのは必然であり、承久の乱は関が原や西南戦争と同様に新しい権力を確立する戦争だったのだ。2020/08/10

エピファネイア

86
久々に読んだ歴史新書。本郷先生とか磯田先生の本は読みやすくて有難い。研究実績にもならないのに忙しい合間にこのようなわかりやすい本を出していただけることに感謝。先生の専門は鎌倉時代らしくその点でもこの本はぴったり。京を中心とする天皇、朝廷と関東を中心とする武士たち。危うい均衡の中で何とか成り立っていた関係が崩れたのが源実朝の暗殺事件とそれに続く承久の乱。それが描かれる後半は特に興味深かった。幕府というのは後世の人が後付けで名付けただけで、頼朝が目指したのは関東を「頼朝とその仲間たち」で治めることだけだった。2025/04/14

k5

70
『承久の乱』で二冊も新書がでているとは。中世史ブームも現実に存在しているのかもしれません。それはさておき、坂井孝一さんの本はどちらかというと後鳥羽上皇、つまり王権側から書いていたのに対し、こちらは武家中心。しかし、将軍が生きてるうちにその嫡男を殺したりする御家人のヤバさはハンパないですね。ちなみに坂井本で距離を置かれていた『吾妻鏡』によると北条政子の演説は、ヤカラな御家人たちを前にしての大演説ではなく、人づてであったそうな。2021/10/13

molysk

68
なぜ後鳥羽上皇は戦いを挑んだのか?なぜ鎌倉幕府は勝利できたのか?この2つの問いが本書のポイントだ。前者に対しては、朝廷と幕府の国家観の違いが大きく関わる。武士は朝廷を支える存在なのか。あるいは、武士は朝廷から独立するのか。後者に対しては、朝廷と幕府の組織原理の差が原因とする。幕府は、在地領主として現場に根ざした動員力と統率力を発揮した。一方、朝廷は上からの権威に頼るのみで、現場に充分な動員と統率を行うことができなかった。承久の乱にいたる経緯を詳細に追いながら、朝廷から武士への権力の転換点の謎を解く。2020/12/27

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