出版社内容情報
いま私たちは金融史の転換点にいる。人工知能、仮想通貨、キャッシュレス化。この社会の行き着く先を、徹底した現場取材から探る。いま「お金」の現場で何が起きているのか。
すさまじいスピードで変化している状況をリアルに伝える。
デジタル革命がもたらしたフィンテック--AI(人工知能)を利用したビッグデータ分析、仮想通貨、中央銀行が発行するデジタル通貨、進むキャッシュレスレス化など--は、私たちの生活を大きく変えつつある。
仮想通貨がブームとなり、各国の中央銀行はデジタル通貨の発行を検討している今、世界では現金が消えつつある。キャッシュレス大国のスウェーデンや中国では、すでに現金を使う機会は激減している。
現金は消え、「お金」はデジタル情報となってネットの世界を駆け巡っている。
スマホとインターネットを通じて常に誰かとつながる時代、個人のあらゆる購買や行動は記録され、そのデータを企業が奪い合う時代に突入した。
こうした変化は必然的に銀行や保険会社のビジネスモデルにも大きな影響を与えている。
もはや銀行の競争相手はプラットフォーマーだ。単純な事務作業はロボットが担う時代、銀行員の本当の仕事とは何か。
保険会社もデジタル化によってビジネスモデルが変わってしまった。もはや「まさかのときの保険」という時代ではない。
いま「お金」の世界で何が起きているのか、そして未来はどうなるのか。経営者、投資家、金融関係者、学識者ら100人以上の取材をとおして、いま私たちが置かれている状況を描き出す。
坂井隆之・宮川裕章+毎日新聞フィンテック取材班[サカイタカユキミヤガワヒロユキマイニチシンブンフィンテックシュザイハン]
著・文・その他
内容説明
AIに代表される急速なデジタル技術の進歩により、銀行、保険会社などはビジネスモデルの変革を余儀なくされている。そして、お金そのものが変わりつつある。仮想通貨、デジタル通貨の発行、消えつつある現金…歴史の転換点にある「お金」の今を徹底取材し、未来を探った。
目次
第1章 AIに分析される私たち
第2章 メガバンクを脅かすフィンテック
第3章 ITが変える保険業界
第4章 仮想通貨狂騒曲
第5章 キャッシュレス覇権
第6章 国家が発行するデジタル通貨
第7章 フィンテックの「影」
著者等紹介
坂井隆之[サカイタカユキ]
毎日新聞経済部副部長。1998年入社。経済部で日銀、財務省などを担当後、2012年~16年、欧州総局(ロンドン)特派員として欧州経済を取材。16年から経済部日銀キャップ
宮川裕章[ミヤガワヒロアキ]
毎日新聞経済部記者。1997年入社。社会部を経て2011年~15年、パリ特派員として原発、移民、戦後処理などをルポ。帰国後、経済部で経産省、日銀などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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