出版社内容情報
選手、指導者、テレビ解説者として、六十年もの間、箱根駅伝にかかわってきた著者しか語れない内輪話と、名ランナー、名勝負の記憶。箱根駅伝と55年! テレビの名物解説者がはじめて語った箱根駅伝のすべて。
現役時代の著者は、アンカーとして1回、「花の2区」のエースとして2回、箱根駅伝に出場。中央大の5連覇、6連覇に貢献した名ランナーでした。中大ではキャプテンを務め、東京オリンピック代表候補にも選ばれるという華々しい経歴の持ち主なのです。
指導者としての実績も抜群で、実業団のホンダで監督を務めるかたわら、低迷していた母校も指導。みごとに上位校へ復活させています。
選手、指導者、解説者として、半世紀以上も箱根駅伝と関わってきた「生き字引」が、初めて本を出して、すべてを語りました。
●本書の内容●
○箱根10区間攻略法
…1区と他の区との違い、「花の2区」の重みと歴史、監督たちの戦術が激突する3区、「つなぎ区間」の意味、「山の神々」は5区をどう変えたか、とにかく度胸の6区、8区に表れるチームの総合力……など。実際に走ったことも、監督者に乗りっていたこともある著者だけに、言葉の重みが違います。
○箱根駅伝 強豪校の系譜
…中大6連覇の栄光の陰に、体育学部の時代、山男を生んだ大東大の土壌、山梨学大の留学生戦略、駒大の意識改革とトレーニング改革、東洋大が飛躍できた理由、青学大の大胆な体制改革……など。オールドファンには懐かしい名前が続々と登場。また今も小さな記録会から取材している著者だけに、現在の強豪校についての情報も豊富です。
○箱根駅伝が分かる13の視点
…箱根駅伝の歴史にはじまり、スピードとスタミナの関係についてのプロの目、OB会の歴史的役割、学連選抜の意義、監督にのしかかるプレッシャー、スカウトで大事なこと……など、項目ごとにズバリ解説。
○箱根駅伝の心-ある江戸っ子のランニング人生
…高度成長期の日本を駆け抜けた著者の半生が、生き生きとした口調で語られます。
碓井 哲雄[ウスイ テツオ]
著・文・その他
内容説明
2020年には100周年を迎える箱根駅伝。その長い歴史の半分以上を、出場3回の選手として、母校のコーチとして、そして25年近くも務めるテレビ解説者として、著者はかかわってきた。往年の名選手の記憶から、戦略の変化、強豪校の裏事情までをじっくりと語る。
目次
第1章 箱根駅伝10区間攻略法(不安のつきない2日間;抜け駆けは無理。集団走に徹せよ―1区;流れを決める主役の舞台―2区 ほか)
第2章 箱根駅伝強豪校の系譜(中央大―総合6連覇の栄光;日本大―組織力でつかんだ頂点;順天堂大・日本体育大―体育学部の時代 ほか)
第3章 箱根駅伝が分かる13の視点(ロードレース―考える選手が勝つ;駅伝―日本独特の競技;スタミナ―時代錯誤の大仕事 ほか)
第4章 箱根駅伝の心―ある江戸っ子のランニング人生
著者等紹介
碓井哲雄[ウスイテツオ]
1941年、東京都生まれ。中央大学杉並高校(現・中央大学附属高校)では全国高校駅伝に2回出場。卒業後、実業団の東急電鉄に入社。日本選手権5000m、10000mで2位に入り、東京五輪強化選手に選ばれる。1961年に中央大へ入学。63年から箱根駅伝に3年連続出場(10区、2区、2区)し、中大5連覇、6連覇に貢献。指導者としては、コーチとして中大32年ぶりの箱根駅伝優勝の土台を築いた。本田技研工業の監督としては東日本実業団対抗駅伝2連覇などを達成。日本代表のコーチとしてバルセロナ五輪、北京アジア大会、広島アジア大会に参加。現在は神奈川工科大陸上競技部の監督。1995年から箱根駅伝のテレビ解説を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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