文春新書<br> 西郷隆盛と西南戦争を歩く

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文春新書
西郷隆盛と西南戦争を歩く

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611751
  • NDC分類 210.627
  • Cコード C0295

出版社内容情報

西南戦争140年の好評シリーズ番組を手がけたNHK記者が古戦場を歩き新史料を渉猟し、日本最後の内戦が残した多くの謎に迫る。なぜ挙兵したのか?

熊本城炎上の原因は?

西郷家と大久保家「不仲説」の真相は?

NHK熊本「西南戦争140周年シリーズ」取材記者が古戦場を歩き、日本最後の内戦の謎に迫る!



明治10年(1877年)、西郷隆盛率いる薩摩軍と明治政府軍が九州各地で激突し、約7ヶ月間にわたって戦闘が続いた。両軍あわせて1万4000人余りが命を落とした西南戦争は、近代日本最後にして最大の内戦であった。

だが、140年以上の時を経ても、いまだに多くの謎が残されている。

「政府に尋問の筋これ有り」とする西郷の挙兵理由は本当なのか? 熊本城はなぜ炎上したのか? 最大の激戦「田原坂の戦い」で薩摩軍が不可解な挙動を繰り返したのはなぜか? 連隊旗を奪われるという大失態をおかした政府軍の乃木希典はなぜ「切腹」しなかったのか? また、藩主・島津家が博愛精神を是としてきたにもかかわらず、戦後も長らく鹿児島において分断が続き、わだかまりが残ってしまったのはなぜか?……

著者は九州各地の史跡を訪ね歩き、関係者への聞き取りを重ねながら、西南戦争の謎に迫っていく。西郷・大久保の両家がとうの昔に「和解」し、婚姻関係まで結んでいたことや、日本赤十字の発祥が西南戦争にあったことなど、日本史好きの興味をくすぐるエピソードも満載。

前提知識なく読めて、ためになる歴史紀行文!

正亀 賢司[マサカメ ケンジ]
著・文・その他

内容説明

戦死者一万四千人以上にものぼる「日本最後の内戦」西南戦争は、百四十年以上経てなお謎が多い。尋問が目的なのになぜ西郷は挙兵したのか?熊本城炎上の理由は?戦後、なぜ鹿児島社会に「分断」が長く続いたのか…。NHK記者による異色の歴史探訪!

目次

はじめに 知られざる「日本最後の内戦」
序章 謎だらけの西南戦争
第1章 百四十年目の和解
第2章 熊本城炎上の謎にせまる
第3章 連隊旗と田原坂 二つの謎
第4章 西郷の誤算
第5章 西南戦争は終わっていない
終章 「明治百五十年」の光と闇

著者等紹介

正亀賢司[マサカメケンジ]
NHK記者。1977年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、NHK入局。帯広放送局、札幌放送局を経て、2010年からは報道局社会部。警視庁、北朝鮮による拉致問題などを担当。2016年より熊本放送局で主に熊本地震を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

18
会津戦争後の薩摩・長州への会津人の反感情が起きたように西南戦争では西郷と敵対した大久保利通や川路利良への反感が現在に至るまで続いていたのは初めて知る。2022/03/19

aloha0307

17
表題通り 日本最後の内戦である西南戦争の跡を自ら歩いている感じで理解が深まりました。田原坂は鹿児島に在るとこれまで思ってました^^;) 熊本城炎上など未解決の謎はまだまだありますね。明治150年のいま、明治維新のわずか10年後に西南戦争が起きたことからの教訓を汲み取らなければいけないね(主導権・権力利権争い 歴史・人の世はいつも同じなのか...嘆息)。2018/07/21

fseigojp

8
司馬先生の翔ぶが如く、途中で行軍路が???になり挫折したので、今回は地図つきの本書で再読のきっかけとなりそうです2021/03/31

穀雨

6
NHK熊本局のディレクターが、西南戦争140周年にあたって特集したローカル番組をまとめたもの。熊本城攻防戦直前の天守閣炎上や乃木大将の連隊旗強奪事件など、数々の「謎」に迫っていて、140年経ってもわからないことがまだまだ多いことを認識させられた。書名から連想するような紀行本ではないので注意。2022/01/09

はな

3
我が国で最大にして最後の内戦である西南戦争については、学校でもあまり取り上げられず、また郷里の熊本が最大の戦場だったにも関わらず、自分自身殆ど内情を知らなかった。本書によって西郷の挙兵から、日本赤十字社がこの戦争によって設立された事まで、著者のフィールドワークによって詳らかにされ、その調査に瞠目した。敗れて賊軍の将となった西郷隆盛が何故今日、英雄として崇められているのか、その著者の分析にも唸らされた。2018/10/03

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