内容説明
最難関大学に毎年数多くの合格者を送り込み、高度成長期以降、受験界で名を轟かせてきた「男子御三家」。三校とも非常に個性的な教育をおこなうことでも有名だ。中学受験塾の講師として25年以上にわたって指導してきた著者が、エリートたちの真の姿を解き明かす。
目次
序章 個性あふれる男子御三家(男子御三家とは;卒業生たちの母校愛 ほか)
第1章 麻布 プライドを持って自由を謳歌する(七〇年近く続く「東大トップ一〇」;卒業アルバムの妙 ほか)
第2章 開成 運動会で結束を強めるエリートたち(三八年連続「東京大学合格者数ナンバーワン」;それまでの「優秀さ」が無効になる瞬間 ほか)
第3章 武蔵 勉強を教えない「真の学び舎」(約一万名の卒業生たちは「我が道」を歩む;武蔵に入学したら ほか)
終章 男子校の潮流(忌避されがちな男子校;大学入試に強い男子校 ほか)
著者等紹介
矢野耕平[ヤノコウヘイ]
1973年東京都生まれ。大手塾に13年間勤務の後、2007年に中学受験専門塾「スタジオキャンパス」を設立、代表に就任。国語と社会を指導している。現在、東京・自由が丘と三田に2教場を展開。学童保育施設「ABI‐STA」特別顧問も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タカボー
3
私は共学でしたが、この歳になって思うのは、男子校楽しそうだなって。この歳になって勉強したいなって思うけど、時間がある学生の時に、知的興奮を感じる授業や、凄い能力を持った人達への出会いは羨ましい。学生の時は勉強したいとか全く思わなかった。共学だったこともあり、頭の中モテたい95パーセントぐらいあったと思う。2020/01/22
しょ
1
男子はぐっと伸びる時が来るのでその時まで待つことが大切。と言う言葉が心に残った。2023/04/30
ゆっぴー
1
こういった類の本は結構あるがなかなか良い本だと思う。紹介されている御三家はもちろん、男子校、私学の良さが改めてわかる。もちろん私学にも、「学校は学問をするところ、受験勉強は自分で勝手にやれ」という武蔵のようなところもあるし、聖光学院のように大学受験の結果を目指したカリキュラムを行い予備校いらずのようなところもある。現在は後者のような学校の人気があり、偏差値も高い。理想は武蔵のよう学校だが、現実的にうちの子は落ちこぼれてしまう、浪人はしないで欲しいという保護者が多いのだろう。「母港」という考えが素晴らしい。2020/09/09
睡眠学習
0
古き良き男子校をダメにしてるのは親2020/01/29