文春新書<br> 健康診断は受けてはいけない

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文春新書
健康診断は受けてはいけない

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611171
  • NDC分類 492.1
  • Cコード C0247

出版社内容情報

職場で強制される健診。だが統計的に効果はなく、欧米には存在しない。むしろ過剰な医療介入を生み、寿命を縮めることを明かす。 健診はこんなに危険! 欧米に職場健診も人間ドックも存在しないのはなぜか? 日本の男性は職場健診で寿命を縮めている!?

日本人の多くは「健康」のため職場健診や人間ドックを受診していますが、欧米には存在しません。「より健康になる」とか「寿命をのばす」という効果を証明するデータがないからです。著者の近藤誠さん本人も、慶大病院で在職した40年間、執行部から強い圧力がありながらも、一度も受けませんでした。検診は有効というデータがないからです。にもかかわらず、日本では、医学的な根拠がないままに、1972年の「労働安全衛生法」で健診が義務化され、今日に至っているのです。日本の平均寿命は世界のトップクラスですが、奇妙なのは、男女間で平均寿命に6歳もの差があることです。女性よりも職場で健診機会の多い日本の男性は、まさに「健診で寿命を縮めている」可能性があるのです。

検診は危険がいっぱいです。そもそもCTや胃エックス線撮影には放射性被ばくによる発がんリスク、子宮がん検診には流産や不妊症のリスクがあります。異常値が見つかった後に行なわれる肺や前立腺の「生検」も極めて危険です。手術後に「がんではなかった、おめでとう」と平然と述べる医者もいます。

さらに危険なのは、「過剰な検診」が、過剰な薬の処方や手術など「過剰な治療」につながるからです。人間ドックには「早く見つけるほど、早く死にやすい」という逆説があります。実際、中村勘三郎さんや川島なお美さんは、人間ドックで「がんを早期発見され、早期に亡くなってしまった」のです。

「検査値より自分のからだを信じる」こそ、健康の秘訣です。健康な時に、健診など受けるものではありません。

本書は、さまざまなデータや論文に基づき、「健康診断が有害無益である」ことを徹底的に明らかにします。

近藤 誠[コンドウ マコト]

内容説明

日本人の多くは「健康のため」職場の健診や人間ドックを受診しているが、こうした健診は欧米にはない。「より健康になる」「寿命をのばす」という効果を示すデータが存在しないからだ。健診は過剰な医療介入のきっかけとなり、日本人の寿命を縮めている。

目次

第1章 健診を受ける人と受けない人
第2章 がん検診の効果を検証する
第3章 健診のデメリット
第4章 どれほど死者が増えるのか?
第5章 がん検診に救命効果がない理由
第6章 検査値の異常
第7章 新たな健診
第8章 温故知新―検査機器とクスリに頼る日本の医者
第9章 検診を宣伝する者たち
第10章 ではどうするか?

著者等紹介

近藤誠[コンドウマコト]
1948年生まれ。近藤誠がん研究所所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業、同大学医学部放射線科入局。79~80年、米国へ留学。83年から同医学部放射線科講師を務める。96年には著書『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で抗がん剤や拡大手術などがん治療の在り方に一石を投じた。2012年には第60回菊池寛賞受賞。14年、慶應義塾大学を定年退職。13年に「近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かめりあうさぎ

38
健康なら(自覚症状がないなら)病院なんて行くな、という内容。毎年人間ドック受けてたからかなり衝撃だった。すべてを鵜呑みにはできないが、行かなくていいなら今後は行かないわ(笑)。確かに、一度大腸内視鏡検査したけど、検査後回復する方が大変だった。今後は可能なら簡単な血液検査くらいにしとこうかなぁ。少しメタボが一番長生きできる説はかなり励まされた!マンモグラフィもこれまで恐くて受けたことなかったけど、害があるということで一安心した。医者も商売ということですね。2019/02/19

sas

38
健康診断、がん検診は強く推奨されている。しかし、欧米諸国には健康診断も人間ドックも存在していないのだ。欧米では前立腺がん検診、マンモグラフィ検診は受診するなと発表している。そもそも健康診断が効果を上げているというデータ自体がない。異常値の決め方も極めて恣意的なので、検診で必ずどれかにひっ掛かる仕組みだから、過剰診断となる。その結果、クスリ漬けの過剰治療が行われてしまう。それによって得をするのは、がっぽり儲かる医療業界という構図。検診は公共事業と一緒。ではどうするか。健康なときに検査を受けないこと。2017/08/31

James Hayashi

28
CT, PETの検診が空振りする事が多い上に、放射線の被曝を相当受けるという。またメタボ気味の方が健康で長生きするなど日本の常識とは一線を画す内容。健診により受けなくて良い被曝を受け、自分のアイドルであった川島なお美も被曝によって発癌した可能性があるという。アメリカで永く暮らすが、日本的な人間ドックなど受けたことない。今迄はデータを用い健診を受けた方がいいと言われてきたが、10年も経てば著者の推測の如く変化しているかもしれない。書かれていることを鵜呑みにするわけにはいかないが参考になる。2018/11/29

carl

28
会社の検診でバリュームを飲むのが嫌なんで本書を読んでみた。私は人間ドック、脳ドック等色々な検査は好きな方で病気を未然に防げるものと信じ切っていたけど、著者の言いたいことに一理あると思った。ただ実際に罹患したらどうしよう・・・著者に従うのはチョット不安。2018/02/22

磁石

26
医学とは、本物のヒーリング能力者に憧れた時の権力者、に憧れた小悪党/詐欺師たちが、「誰でも頑張ればできる」を売り文句に蔓延させた病気……なのかもしれないと、思えてきた。元が劣化伝言ゲームによるパチもんなので、マニュアル通りでは/本物が使ってくれないと害しかもたらせない、使えてようやく一割有効化が限度だろう。これだけ他人を騙し傷つけ殺し、かつ社会のトップに祭り上げられ/ソコにしがみつづけている以上、そう遠くない未来において彼らは……。むしろ健康診断を受けた方が、取り返しを加速させられるか?2017/12/19

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