出版社内容情報
剣術の揺籃期である戦国から京都に血の雨を降らせた激動の幕末まで、時代を代表する剣豪29人の凄まじき太刀筋と人生を活写する。 元『歴史読本』編集長で、ベストセラー『大名の日本地図』(文春新書)の著者、中嶋繁雄氏が、ついに日本の剣豪を網羅した決定版を執筆!
剣術の揺籃期である戦国時代、精神性を高めた江戸の泰平期、三大道場の出身者が鎬を削った幕末期など、大きな時代区分の中に、それぞれ主要な役割をつとめた剣豪29人の、その出生から終焉までを精緻に描写した。
塚原卜伝、伊藤一刀斎、上泉信綱、柳生十兵衛、荒木又衛門、宮本武蔵、堀部安兵衛、坂本龍馬、土方歳三、沖田総司、山岡鉄舟、千葉周作……そのすさまじき太刀筋に似た人生は、痛快無比。
時代劇ファンの基礎教養の書が誕生しました!
中嶋 繁雄[ナカジマ シゲオ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
5
剣道の開祖とされる室町時代の剣豪・飯篠長威斎から、塚原卜伝、柳生十兵衛、宮本武蔵、幕末の剣豪まで、日本の剣豪29人の物語。。。 神道流、卜伝流、天流、富田流、一刀流、小野派一刀流、新陰流、柳生新陰流、中条流、二天一流、直心陰流、天然理心流、北辰一刀流、鏡新明智流、神道無念流、直心影流男谷派、、、、 で、それぞれの流派はどうちゃうんやろう? だんだんと強くなってるんやろか? と考えてしまうのは、現代人の癖でしょうか? 2019/10/22
桔梗屋
5
内心では多少予想してたんだ。この程度のページ数で、こんだけの人数の剣豪を扱ったら、そりゃ一人あたりの記載は薄々にならざるを得ないだろう、と。そこまで分かってて何故読んだ俺…載ってた面子はエピソード込みでほぼ既知の内容で、掲載順は時系列がしばしばぐちゃぐちゃになってるし、ついでに言うと、あとがきの著者の「戦争の足跡」についての思いは、本文と1ミクロンも関係無い、という…ここまで内容がスカスカだと、むしろ後世まで「こんな本を掴んじまった」とネタとして語りたいくらいの出来。ゲームの攻略本の方が余程役に立つ。2017/06/27
やすかりし
4
ネットでタイトルだけの衝動買いをするとどれほど後悔することになるかを痛切に教えていただきました。せめてそれぞれのエピソードの典拠を示してほしかった。そうすれば史料集としての価値くらいは出たのに・・・。これから本は本屋で現物をきちんと確かめてから買うようにします。2017/07/28
unamaster
3
日本の流派、三大源流からの流れを今授業でやっていますが、各流派の天才たち、剣豪に興味を持ってもらうための副読本としては使えそうですね。軽い感じでどんどん読めますから。本格的に掘り下げた話を期待している人には全く物足りないでしょうね。2017/06/12
武井 康則
3
昔映画や講談でヒーローだった剣豪をほんの数ページで紹介している。ビッグネームばかり。幕末の剣豪に1/3を割いているのが他の本との違いか。物足りないなら、藤沢周平の「決闘の辻」などがお勧め。2017/06/07