ナボコフ・コレクション<br> マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック

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ナボコフ・コレクション
マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105056063
  • NDC分類 983
  • Cコード C0397

出版社内容情報

言葉の魔術師ナボコフの、ロシア語からの新訳を中心とした初のコレクション第1弾。初恋と密通を描いたベルリン時代の2作品を収録。

内容説明

初恋、ベルリン、危険な三角関係。初恋の記憶をめぐる処女作と、大都会に上京した青年の危険な密通。20世紀最高の天才作家、初のコレクション。「言葉の魔術師」の瑞々しい初期名作が、40年以上の時を経てロシア語原典訳でよみがえる。

著者等紹介

ナボコフ,ウラジーミル[ナボコフ,ウラジーミル] [Набоков,Владимир]
1899年、サンクト・ペテルブルグで貴族の家に生まれる。1919年、ロシア革命により家族で西欧に亡命。ケンブリッジ大学卒業後、ベルリン、パリと移り住み、主にロシア語で執筆活動を続ける。1940年、アメリカに移住。ハーバード、コーネル大学などで教育、研究に携わる傍ら、英語でも創作活動を本格的に始める。1955年に英語で発表された『ロリータ』が大センセーションを巻き起こし、教師の職を辞す。1962年、スイスのモントルーに居を定め、1977年、78歳で死去

奈倉有里[ナグラユリ]
1982年東京生まれ。早稲田大学講師。専門はロシア詩、現代ロシア文学

諌早勇一[イサハヤユウイチ]
1948年茨城県生まれ。東京大学教養学部教養学科(ロシア分科)卒業。1974年同大学院人文科学研究科(比較文学比較文化)博士課程中途退学。現在、名古屋外国語大学外国語学部世界教養学科教授。専攻は近代ロシア文学、とくにロシア亡命文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

138
読んでからすぐ読み返す。何度も挑む。マルタが譫妄の中で想像した世界に行くように。木々の中、スカートに白いブラウス、青いカーデガンをはおり、栗色の髪をリボンで結んでスキップするように歩く少女は、「娘さん、男に気をつけるんだよ。ほら、分からなかっだろ」とナボコフに両頬をパチパチと叩かれながら、自分を叩く相手が語ってくれる話の展開に嬉々とする。とんでもない宝物を不意に見つけてしまったような読書。ナボコフ20代に書いたこの二篇は、機知に富む青年から迸る何かを持つ。ナボコフ初心者にも愛読者にもおすすめ。2018/01/10

ケイトKATE

29
初読のナボコフ。本書は初期の小説が収められている。ナボコフはロシア人であったが、若い頃にロシア革命で祖国を離れたこともあり、特に『マーシェンカ』では喪失感が漂う。ベルリンでロシア人亡命者が暮らす下宿屋に住む青年ガーニンは、隣人の妻が初恋の女性であるマーシェンカであることを知る。マーシェンカとの思い出を回想し再会を期待するが、考えた挙句に再会を諦めベルリンを去ることを決断する。『マーシェンカ』は、二度と祖国の地を踏むことがなかったナボコフを示唆していて興味深い。2022/04/08

erierif

17
『マーシェンカ』ナボコフ27才初長編小説。…過ぎし日の恋を思い過ぎし愛を思う…プーシキンの詩の引用から始まる色彩豊かで芳醇な故郷ロシアでの初恋の思い出。暗く野心を持て余したベルリンでの日々。鉄道、アパートの住人…運命を切り開く若者(ナボコフ)に翻弄され読書の楽しさを味わった。『キング、クイーン、ジャック』当初、クイーンを中心に物語は動く。誰が支配して誰が従い誰が勝者になるのか。絶妙なバランス、偶然、運…勝負の冷酷さ。奇妙な家主やナボコフ本人もちらりと出てくる。ナボコフ・サスペンスにどきどきした。(続く2018/01/22

まぶぜたろう

15
「マーシェンカ」気恥ずかしいくらいに叙情的な恋愛描写と亡命者たちの群像劇。「マーシェンカの声が、望遠鏡を逆から覗いたかのように遠く響いた」そもそも停止したエレベーターの中、本書は真っ暗なまま始まるのだ。■「キング・クイーン・ジャック」視点は唐突に変わり、不明な第三者の語りが挿入される。そのあまりのサスペンスと言葉の奔流。ノーマン・ベイツのような下宿の大家、夜のデパート、機械人形、夏のリゾート描写にワクワクする。そして10章の終わりの不気味なキレ味。ナボコフはまずカッコいいのよ。特に章終わりのカッコよさな。2023/06/05

ベック

5
若かりしナボコフの処女長編と第二作。第二作では、すでに言葉の魔術師としての表現が其処彼処に見えて興奮。小説ってこういう風に書いていいんだね。2018/01/31

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