文春新書<br> 新・リーダー論―大格差時代のインテリジェンス

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文春新書
新・リーダー論―大格差時代のインテリジェンス

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610969
  • NDC分類 361.43
  • Cコード C0295

出版社内容情報

トランプ旋風、英国EU離脱など、格差拡大で、過激なポピュリストが各地に台頭している。この激動期にいかなるリーダーが必要か? 『新・戦争論』『大世界史』に続く、累計50万部を突破した最強コンビの第3弾!

どの先進国でも、大衆迎合型のポピュリズムが勢いづいています。英国EU離脱にしても、米国大統領選での共和党候補トランプの躍進にしても、フィリピンのドゥテルテ大統領誕生にしても、社会の指導者層やエリート層に対する大衆の不満が爆発した結果です。つまり従来のリーダーやエリートのあり方それ自体が問われているのが今日の状況で、現代世界を理解するには「リーダー論」が不可欠となっています。

現在、エリートやリーダーのあり方が以前と大きく変わっているのは、経済のグローバル化、すなわち新自由主義の浸透と深く関係しています。格差が拡大し、階層が固定化し、エリートと国民の間の信頼関係が大きく損なわれてしまったのです。

ここから、大衆の間に「強いリーダー」を求めるポピュリズムが生まれる一方で、エリートほど新自由主義的な価値観を当然視して、権力を持ったエリートが、社会全体に対する責任を思う前に、自己利益や自己実現ばかりを優先するナルシシズムに陥っています。さらに、教育格差と経済格差が連鎖することで、「エリートVS大衆」という対立がますます激化しています。

このような難しい時代に、リーダーやエリートや組織のあり方を改めて考えるのが本書です。「組織が弱いところに強いリーダーは生まれない」「何気なく覚える社風や社訓が組織を支える」「角栄ブームは組織が崩壊した日本の病理」「向上心が強いエリートほどナルシシズムに陥る」「トランプのような「俗流哲学」は馬鹿にできない」など、随所に目からウロコの話が満載!

池上 彰[イケガミ アキラ]

佐藤 優[サトウ マサル]

内容説明

累計50万部突破、『新・戦争論』『大世界史』に続くシリーズ第3弾!新自由主義と格差の拡大、トランプ現象と英国EU離脱をもたらしたポピュリズム…歴史の転換期を迎える今、必要なリーダーとは?

目次

1 リーダー不在の時代―新自由主義とポピュリズム
2 独裁者たちのリーダー論―プーチン・エルドアン・金正恩
3 トランプを生み出したもの―米国大統領選1
4 エリートVS大衆―米国大統領選2
5 世界最古の民主主義国のポピュリズム―英国EU離脱
6 国家VS資本―パナマ文書と世界の富裕層
7 格差解消の経済学―消費増税と教育の無償化
8 核をめぐるリーダーの言葉と決断―核拡散の恐怖
9 リーダーはいかに育つか?

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターを歴任し、2005年に退職。以後、フリージャーナリストとして幅広く活動。名城大学教授

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

104
近年の新自由主義の台頭は、エリート層への大衆の不満の表れ。サルコジ大統領あたりから潮流は顕在化した。相変わらずなかなか面白い本。例えば、上記のサルコジの動向で、また彼が大統領選出馬を伺っているとか、今や我が国の子供の6人に1人が貧困。かつ、沖縄では2人に1人が貧困で我が国将来の先行をしてる等々勉強事多数。これを防ぐには、やはり教育の重要性と、国家でも個人でもない中間団体が重要と結ぶ。ナルホド。2016/11/29

かわうそ

91
★★★☆☆佐藤優さんと池上彰さんの対談本の三冊目。いつもながらこの二人の鋭い分析には驚かされる。世界で続々と強い指導者が現れている。しかし、それは強く見えるだけかもしれない。ロシアのプーチン、アメリカのトランプ、フィリピンのドゥテルテなどである。ヒラリーはもともと共和党員でトランプはもともと民主党員であったのであるからアメリカの二大政党制という見方がいかに誤解であるかが分かる。ヒラリーはベテラン政治家であったのに当選しなかったのはアメリカ国民が既存の体制にどれだけ反発しているからの証左である。2016/11/13

岡本

79
人気の対談本の第3弾。世界のリーダー達についてを中心に世界で起きている様々なテーマについて語る一冊。この二人の対談を読むといつも見ているニュースの総括を読んでいるようで面白い。残念なのはトランプ次期大統領が決まる前に読みたかったが間に合わなかった事か。次巻までにはトランプを始めとした国際情勢も大きく変わるだろうし、対談のネタは尽きそうにないな。2016/11/22

ehirano1

76
「新・戦争論」「大世界史」に続く第三弾ということで手に取りました。巷間出版されているリーダー論は決して語られないだろうとは思っていましたがまったくそのとおりで、これが本書の魅力でもあるように思います。2017/10/15

Rubik's

71
★★★★☆ 大格差時代のインテリジェンス2019/08/08

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