文春新書<br> 21世紀地政学入門

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文春新書
21世紀地政学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610648
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

中国の海洋進出、米国の弱体化、北朝鮮崩壊の危機、そして縮小してゆく日本。内憂外患の時代を「地政学的直感力」でサバイバルせよ!

地理と地図――「地政学」が世界を再び支配する!
中国の海洋進出、米国の弱体化、北朝鮮崩壊の危機、そして縮小してゆく日本。内憂外患の時代を「地政学的直観力」でサバイバルするための、51のヒント。


地理、歴史、民族、宗教、資源、人口のような変えにくい要素が、国の戦略や外交に影響を及ぼし、国家間の摩擦をもたらすようになった。
日本は戦後長い間、朝鮮戦争のような例外を除き、地政学的リスクには悩まされずに済んできた。米国は圧倒的な理念とパワーをもって地政学を「超越」できると信じ、冷戦後フランシス・フクヤマは「歴史の終焉」を唱えた。それは国々の業ともいうべき地政学の終焉宣言でもあった。しかし、再び日本に危機が迫っている。

●中国が経済・軍事ともに膨張の兆しを見せている。南シナ海と東シナ海を中国の「核心的利益」ととらえ、「海への戦略的意思」を明確にしている。AIIBという地域を冠にした経済覇権構想もスタートした。
●米国のプレゼンスが下がっている。特に中東外交での優柔不断ぶりは、「世界のリーダー」への不信感を生んでいる。
●北朝鮮が崩壊する可能性が強まっている。そうなった場合、朝鮮半島の行方が日本の安全保障にとって再び、死活的な意味を持ち始めた。
●一方、日本は急激な人口減少社会に突入した。アジアにおけるパワーバランスは今後急激に変わるだろう。

元朝日新聞主筆で、原発事故の独自調査を行ったシンクタンクで理事長を務める著者が、5年にわたり精緻な取材力で世界を分析。
明日の日本を占う示唆に富む一冊。

内容説明

米国の衰退により、地政学的リスクが高まっている。地理、歴史、民族、宗教、資源、そして人口を抜きに、国家戦略は立てられない。少子高齢化で急速に国力が低下する日本がとるべき選択とは―?「地政学的直観力」を磨くための51のヒント。

目次

第1章 21世紀新世界
第2章 グローバル地経学
第3章 中国の夢
第4章 米国リバランシング
第5章 日本の戦略
第6章 日本の統治

著者等紹介

船橋洋一[フナバシヨウイチ]
一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を作る。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

116
地政学というよりは世界情報の最近の分析といった方がいいのかもしれません。北京特派員やワシントン特派員をやられていて大国の動向というものを身をもって経験されているだけにその分析はわかりやすいものがあります。ただ出版社からの意向か、この本の題名とは少し異なっているのではないかという気がしました。最後の日本の戦略と統治というところが一番言いたかったのではないかと思われます。2016/08/27

佐島楓

55
歴史の基礎的な知識の必要性を強く感じた。日本は巨視的な観点を持つ人材を育成すべきだと思う。2016/06/08

川越読書旅団

54
著者の主観に大きく影響受けた内容。地政学ワードや事象を知るきっかけ本としては良いかも。ただ、著書の解説の全てを鵜呑みにしてはならにゃい!2016/04/12

異世界西郷さん

26
これからの時代、ますます地政学的リスクが高まるなかで日本は、そして世界はどうなってしまうのかを論じた一冊。「金は天下の回りもの」という言葉がありますが、これは人に限らず、国にも言えることなんでしょうね。将来、世界がどうなっているかの予想については自分の想像した通りでした。中国の繁栄が長続きしないことも、日本の存在感が無くなっていることも。日中関係はどうなっていくのか。著者は日中が分かり合えると思っているようですが、個人的には彼らが「煩わしい隣人」であるかぎりは永遠に叶わないように思います。歴史を直視とは2016/03/14

coolflat

16
アマゾンやここのレビューを事前に読んだためか、こきおろされるほど悪くは感じなかった。確かに地政学と関係のないトピックもある。だが昨今の世界情勢エッセイ集だと思えば、腹も立たない。個人的には参考になる部分もかなりあった。例えば冷戦後の中国の戦略だ。ソ連との緊張緩和によって地続き国との国境紛争のほとんどを解決した事、それにより南の海洋防衛に戦略的投資を集中する事ができるようになった事、共産主義の破綻により市場経済導入と経済大国化に舵を切った事、それらの帰結としてシーレーン防衛化と海洋パワー志向を強めた事、だ。2016/07/23

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