文春新書<br> 中国停滞の核心

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文春新書
中国停滞の核心

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  • サイズ 新書判/ページ数 283p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166609574
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C0295

出版社内容情報

二ケタ成長が途絶え、馬脚を現した中国経済。習近平体制下の厳しい現実を、豊富なデータの分析を基に描き出す。ビジネスマン必読!

米中「G2」論が世界中を席巻したのも今は昔、中国経済が瀬戸際に追い込まれている。財政、投資ともバブル状態のなか、習近平体制が生き残りをかけて選んだ道とは?
「7%経済成長」「16億人市場礼賛」「シャドーバンキング」「リコノミクス」をはじめ、「米中サミット」の成否、防空識別圏問題など、難問山積の中国問題、そして日中問題に処方箋はあるのか?
『中国台頭の終焉』が話題を集めた当代随一のチャイナ・ウォッチャーが、膨大な統計データを基に読み解いた「中国のこれから10年」! ビジネスマン必読!

【目次より】
序章 瀬戸際の中国経済
第1章 「7%成長」のまやかし
第2章 「三中全会」への期待と現実
第3章 これが三中全会決定の盲点だ
第4章 「中国経済崩壊」は本当か
第5章 「経路依存性」との闘い
第6章 危機が押し上げた指導者・習近平
第7章 米中から見た新たな世界――二冊の本を読んで
第8章 「ポスト・中国バブル」期の米中日関係
第9章 中国「防空識別圏」問題の出来
第10章 安倍総理の靖国参拝
第11章 中国「大国アイデンティティ」の向かう先
第12章 当面の日中関係に関する提案――尖閣問題に関する私的な提言

内容説明

米中「G2」論が世界中を席巻したのも今は昔、中国経済が瀬戸際に追い込まれている。財政、投資ともバブル状態のなか、習近平体制が生き残りをかけて選んだ道とは?『中国台頭の終焉』が話題を集めた著者が、膨大な統計データを基に描き出す「10年後の中国」の実像!

目次

序章 瀬戸際の中国経済
第1章 「7%成長」のまやかし
第2章 「三中全会」への期待と現実
第3章 これが三中全会決定の盲点だ
第4章 「中国経済崩壊」は本当か
第5章 「経路依存性」との闘い
第6章 危機が押し上げた指導者・習近平
第7章 米中から見た新たな世界―二冊の本を読んで
第8章 「ポスト・中国バブル」期の米中日関係
第9章 中国「防空識別圏」問題の出来
第10章 安倍総理の靖国参拝
第11章 中国「大国アイデンティティ」の向かう先
第12章 当面の日中関係に関する提案―尖閣問題に関する私的な提言

著者等紹介

津上俊哉[ツガミトシヤ]
現代中国研究家、津上工作室代表。1957年生まれ。1980年東京大学卒業後、通商産業省に入省、1996年在中国日本大使館参事官、2000年通商政策局北東アジア課長、経済産業研究所上席研究員を歴任後退官、2004年から東亜キャピタル(株)社長、2012年2月から現職。中国経済の専門家として知られる。著書に『中国台頭』(2003年、日本経済新聞社。サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
習近平機長は、シートベルト着用をアナウンスしたが、真意は席を立つな! 投資ブームの財源は借金。実態経済で過剰設備。金融面では債務膨張(27頁)。中国はTPPで周縁化、カヤの外におかれるのは困るが、短期に加盟できるとも考えていない(50頁)。多国間でやる意味がわからない。老いていく社会に動乱は起きない(114頁)。一人っ子政策でツケが年寄りにまわり、無年金の年寄りがどうなるのか? 中国の人口ピラミッド(2010)をみると、5年ずらせばおそらく、アラフィフとアラサーは人口層が厚い。 2015/01/11

ペンギン伊予守

4
経済半分政治半分。前半の経済分析は、出版から1年以上たっても古くならない中国経済の構造について。2015/07/12

Kai Kajitani

4
この本のレビューをブログに書きました。 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/201403292014/04/06

しんたろう

3
中国経済の問題点をクールに数値的に指摘する事で漠然とした危機感に対し当面は崩壊回避が可能と予測する。と同時に高度成長期をを終えた中国経済を取り巻く問題とそれを抱えた習近平政権の内情を通じて今国際政治の場で展開される中国を巡る国際緊張の裏舞台が解説される。著者は元通産相の国際通商関係のキャリアであり通商外交の舞台を通じて磨いた完成は鋭く、感情的な嫌中国モノとは一線を隔した優良著作となっている。2014/04/13

とも06

3
経済屋さんである筆者が、中国の歪な経済状況を統計データと豊富な知識から考察する。また、経済の視点から政治・安保政策を考える試みもなされている。筆者の主張には無理がなく、共感できるところも多い。この本を読んで改めて感じたのは、国の経済力は政治力と密接に絡み合っていること(経済力の大きさの割に国際政治における存在感が薄い国もあるが…)。これからは政治について考えるときは経済の視点を、経済について考えるときは政治の視点を考えながら考察することを心がけようと思う。2014/03/21

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