出版社内容情報
国内外の情勢変化に適応できない憲法は国民の安全を脅かしかねない。戦後六十余年タブー視されてきた改正議論に終止符を打つ決定版。
7月の参院選における大きな争点となった「憲法改正」問題。これまで戦後60余年、自衛隊の存在をめぐる、いわゆる「9条問題」を中心に、国論を二分する大論争を巻き起こしてきたのは、ご存知のとおりです。しかし、自民党の圧勝を受けて、憲法改正に向けた動きが加速するのは間違いありません。
では、改めるべき条項は、第9条と、改正手続きを定めた第96条だけでよいのでしょうか。
現在の日本国憲法が制定されたのは戦後間もない1940年代後半のこと。そこに盛り込まれているのは、当時の社会通念に照らした権利です。「知る権利」や「環境権」「プライバシー権」など、現代生活において守られるべき諸権利は、当然ながら日本国憲法には明示されていません。
憲法学者で、安倍首相の諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)のメンバーでもある駒澤大学名誉教授の西修さんが、1990年以降に制定された世界の「新憲法」の動向を精査した上で、21世紀の日本にふさわしい憲法の姿を明示したのが本書。天皇の位置づけや安全保障のあり方、非常事態への対処など、憲法改正議論の問題点を鋭く突きます。
【目次より】
第1章 憲法学者が日本を亡ぼす?
第2章 世界の憲法比較から見える日本国憲法
第3章 日本国憲法誕生の内幕
第4章 刷り込まれた護憲意識
第5章 安全保障法制の再構築に向けて
第6章 「この国のかたち」としての憲法
第7章 ここだけは改めたい ――『改正要綱』の作成を通じて
内容説明
戦後の国論を二分してきた憲法改正議論。とかく焦点は第9条と、改正手続きを定めた第96条に集まりがちだが、懸案は山積している。本書では世界の憲法動向に精通した著者が、国際比較を踏まえ、様々な新しい権利に対処しうる、この国の憲法の姿を提起する。
目次
第1章 憲法学者が日本を亡ぼす?
第2章 世界の憲法比較から見える日本国憲法
第3章 日本国憲法誕生の内幕
第4章 刷り込まれた護憲意識
第5章 安全保障法制の再構築に向けて
第6章 「この国のかたち」としての憲法
第7章 ここだけは改めたい―『改正要綱』の作成を通じて
著者等紹介
西修[ニシオサム]
1940年、富山市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院政治学研究科(憲法専修)博士課程修了。政治学博士、法学博士。現在、駒澤大学名誉教授。専攻は憲法、比較憲法学。メリーランド大学、プリンストン大学、エラスムス大学などで在外研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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