出版社内容情報
出版界にもファンの多い名コラム読売新聞「編集手帳」の筆者が名文の生まれる舞台裏を初公開! 掛け値なしに空前絶後の面白さです。
内容説明
当代随一の名文家が文章術の秘密を初めて明かした!読者新聞の看板コラム「編集手帳」を十年以上に亘り執筆してきた著者が名文の生まれる裏側にご案内。「私の“文章十戒”」「刑事コロンボの教え」など、笑って、胸打たれて、ためになる―前代未聞の文章読本。
目次
第1章 私の「文章十戒」
第2章 構成、畏るべし
第3章 「出入り禁止」の言葉たち
第4章 耳で書く
第5章 ここまで何かご質問は?
第6章 引用の手品師と呼ばれて
第7章 ノートから
著者等紹介
竹内政明[タケウチマサアキ]
1955(昭和30)年、神奈川県横浜市生まれ。北海道大学文学部哲学科(宗教学専攻)卒業。読売新聞論説委員。朝刊一面コラム「編集手帳」6代目執筆者(2001年7月~現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
38
読売新聞の朝刊「編集手帳」のコラムニスト、東日本大震災に関連したコラムに心を揺さぶられるものがあります。2011年4月11日朝刊天地を叱って「昨日も強い揺れが東日本を襲った、愛する人を奪い、奪われた人を脅かす、いいかげんによせ!」2013/03/02
アズル
22
文章を書いたら、一度声に出して読んでみようと思いました。中学生・高校生にもおすすめが出来る本。2014/04/03
kinkin
22
毎朝読んでいる新聞のコラム、限られた文字数で毎日継続することの大変さ、すごさを知った。単なる文章術にとどまらず読み物としても秀逸。2013/12/16
あなほりふくろう
22
読メのような文字数制限のある感想をうまく書くのに、これほど参考になる本はないでしょう。「文章十戒」のいくつかなどすぐにでも実践できそうなテクニックから、言葉の選び方や文章のリズムの取り方など、もっと本質的に「良い文章」を書く技術論です。強く印象に残ったのは「耳は文章の不良品センサー」そして他の方も感想で書かれていましたが「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに書くこと」でしょうか。普段の文章を書く姿勢から変わりそうな、まさに目から鱗が落ちる一冊でした。2013/06/13
メタボン
20
☆☆☆★ この感想欄もそうだけど、字数制限のある中で言いたいことをうまくまとめるのはコツがいると思う。「だ」の連用や、手垢のついた言葉を避けるというのは自分も意識しているつもり。いつも感心するのはコラムニストの抽斗の多さと言葉に対する豊かな感性。耳で聞いた時の語感を確認するというのもなるほどと思った。美しい日本語を話したり書いたりするための教則本といった感じの良本だった。あと~的(~tic チックが語源だと知った)という表現をなるべく使わないというのも為になった。2013/11/24