文春新書<br> 臆病者のための裁判入門

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文春新書
臆病者のための裁判入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608836
  • NDC分類 327.2
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「少額訴訟制度」を使って、簡易裁判所で1日で解決するはずが、決着までに何と2年半。衝撃の体験を元に日本の司法制度の闇を暴く。

内容説明

当時者同士で揉め事の話をつける時代は終わり、誰もが裁判所を利用して民事紛争を解決する「法化社会」が到来した。知人から損害保険の支払いをめぐるトラブルを相談されて、著者は弁護士なしで保険会社を訴えることに…。実体験を元に裁判必勝法を伝授する。

目次

1 裁判所という迷宮をさまよって(訴訟に至るまで;民事調停;東京簡易裁判所;東京地方裁判所;東京高等裁判所)
2 少額民事紛争に巻き込まれたら(紛争は当事者同士では解決できない;調停と仲裁;簡易裁判所の民事訴訟;本人訴訟;福島原発事故の損害賠償請求)

著者等紹介

橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。作家。早稲田大学卒業。2002年、金融小説『マネーロンダリング』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

86
橘さんの様々なご経験をされるのですね。それが小説などにも反映されて、非常に決め細かで緊迫した状況を作り上げていくのでしょう。この裁判に係わる本もご自分の経験などをもとに書かれています。これを読むと個人が弁護士を雇わないで対応していくには非常に大変であることがわかります。また後半では少額民事紛争に巻き込まれたらどうしていくかのヒントも掲載されています。このような本を一通り読んでおくとだまされることも少なくなるという気がします。2025/02/13

James Hayashi

33
読後感をいえば消化できていない。著者の体験した民事紛争をもとに、司法制度の問題点を挙げつらったもの。友人の事故での多額でない金額であるが、損保会社の対応に裁判所(簡易裁判所、地裁)へ行くが、酷いたらい回しに会う。長〜い年月を得て勝ち得たものは少ない。日本企業のコンプライアンスとモラルを問い質したいが難しい。そういう意味では懲罰的損害賠償も一つの手だ。裁判をもっと身近なものにする必要があるが、それまでには多くの過程がありそうだ。2019/10/08

ごへいもち

28
入門書?だけどできれば関わらずにいきたいなぁ2013/05/13

morinokazedayori

27
★★★★著者が外国人の知人の代理人として少額民事訴訟に関わった体験や、日本での本人訴訟の問題、福島原発の損害賠償の問題を扱っている。裁判官の人数の少なさ、弁護士費用の高さ、長期に渡る煩雑な手続きや賠償金の効力の薄さなどが、一般人が司法制度を利用する障壁になっているという。本書を読むと、司法制度は被害者にとって負担が重すぎる割に利がないように感じる。なんとかならないものなのか。2022/10/02

Garfield

17
Audible + Kindle 知人が損保会社から受けた違法行為に関して、稀有な内容の少額訴訟の代理人をすることになった顛末、解決までの労苦、要した時間を描いた第一部と、少額不定形の紛争の解決手段を全般的にさらう第二部で構成。全編Audibleで聴いたが、第二部はマーカー入れたいところもあり、後半だけテキストで再読。第一部で筆者が経験した労苦と要した時間は、裁判官の不足や、日本に懲罰的賠償がなく、勝ち得ても弁護士費用に見合わず本人訴訟とならざるを得ない現実等が反映されていると理解した。 ★★★★☆☆☆2024/07/09

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