出版社内容情報
昭和初期のインフレ・デフレ論争。インフレ派高橋とデフレ派井上。ふたりの闘いと失敗を活写した歴史経済ノンフィクション。
内容説明
いまの日本に必要なのは、国債バラマキか、それとも財政緊縮か。昭和のはじめ、同じ問題に直面していた。インフレ政策の高橋是清と、デフレ政策の井上準之助。だが、ともに劇薬の扱いを誤り、この国を悲劇へと導いた―渾身の歴史経済ノンフィクション。
目次
幸せを持って生まれた赤子
日露の勝利を公債で買う
初めての大蔵大臣
急成長、総てはここから
恐慌を拡大した関東大震災
枢密院が起した金融恐慌
世界に出遅れた金解禁
金解禁内閣の発足
暴風に向かって窓を開ける
理念は足元から崩れた
日銀引き受けという新手
明治は遠くなりにけり
ユダとなって怨念を晴らす
著者等紹介
鈴木隆[スズキタカシ]
1931年生まれ。横浜国立大学経済学部卒業後、日本経済新聞社入社。山一證券の危機を察知し、65年の日銀特融にいたる救済劇を取材。72年、証券部長。83年、データバンク局長として「日経テレコン」をスタートさせ、日経の総合情報産業化に貢献する。90年に退社後、日経BP副社長、社長、会長を歴任。98年~2000年、日本格付投資情報センター社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件



