出版社内容情報
目に宿る霊力、耳が表す聡明さ。五感にまつわる漢字の成り立ちを知ることで、古代中国人の感性を探り、現代に失われた感覚を呼び戻す。
内容説明
約三千三百年前に作られた漢字には、古代中国人の生き生きとした感性が反映されている。「見・聞・食・嗅・触」にまつわる文字を読み解くことで、現代人が失いつつある五感を呼び覚ませるのではないか。若き中国人研究者が誘うイマジネーション豊かな漢字の世界。
目次
第1章 「目」に宿る霊力(「目」の紋様は語る;「二重の瞳」はカリスマの証 ほか)
第2章 聡明さを表す「耳」(より深い霊力;日本と中国、福耳伝説 ほか)
第3章 味覚から生まれた「美」(古代中国の料理は油っこくなかった;中国最古の医学書にみる味の基本 ほか)
第4章 日本の匂い、中国の香り(日本独特の「におい」の感性;神と一体になるための香 ほか)
第5章 手で触る文化(アリストテレスの触覚;孟子と荀子の考察 ほか)
著者等紹介
張莉[チョウリ]
1968年生まれ、中国天津市出身。1996年、留学のために来日。2005年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。漢字文化・書道文化専攻。2007年~2011年、立命館大学外国語嘱託講師(中国語)。現在、同志社女子大学現代社会学部准教授(特別契約教員)。中国語を教える傍ら、漢字を中心とする中国・日本の文化史を研究している。平成23年度漢検漢字文化研究奨励賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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