文春新書
泣ける話、笑える話―名文見本帖

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608430
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

昭和の裏話から今まで明かせなかった家族の秘密まで手練れの掌篇がギッシリ。笑い泣きにもらい泣き、浮世の垢もスッキリ落とせます。

内容説明

これぞ手練れの名人芸。贅沢な書き下ろし掌編が40本ギッシリ。ときにもらい泣き、ときに破顔一笑、本物の文章に酔う至福のひとときを。

目次

1 (投げ忘れた花束(徳岡孝夫)
はみ出した人々の記録(中野翠)
M・モンローの挨拶(徳岡孝夫)
動きもないし、心理もない(中野翠)
大学町の夜(徳岡孝夫) ほか)
2 (子どもの頃に泣いた話(中野翠)
油壷から抜け出た役者(徳岡孝夫)
汚濁の中の光(中野翠)
速く旅する者(徳岡孝夫)
後先を考えられない男(中野翠) ほか)

著者等紹介

徳岡孝夫[トクオカタカオ]
1930年大阪府生まれ。京都大学文学部英文科卒業。毎日新聞社に入社。ベトナム戦争中には東南アジア特派員。30年間にわたり「諸君!」巻頭に「紳士と淑女」を執筆。主著に『五衰の人―三島由紀夫私記』(第10回新潮学芸賞)、『横浜・山手の出来事』(第44回日本推理作家協会賞)など。1986年、菊池寛賞受賞

中野翠[ナカノミドリ]
1946年生まれ。コラムニスト。早稲田大学政経学部卒業。出版社勤務を経て文筆業へ。社会・事件に関する独自の鋭い批評や、映画や本、落語に深い造詣を持つことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミッキー・ダック

4
サブタイトルに名文見本帖とある通り、素晴らしい文章を堪能させてもらった。徳岡氏と中野氏が交互に5ページほどの話を40本書いているが、82歳の徳岡氏は、新聞社での記者、海外支社、米国留学、著作、大学教授等の長い豊富な経験を、そして66歳の中野氏は身近な人々、気に入った本、失敗談などを中心に、ご自分も含めた色んな人の色んな出来事を描いている。特に中野氏の”人間一生糞袋”に笑わされ、「ながらえば」の笠智衆の話に泣かされた。そして「人間っていいもんだ」と改めて感じさせてくれた。 2012/05/06

siori

3
新聞記者時代の体験談やたくさんの有名人との思い出を徳岡氏から、中野氏からは本や落語、歌舞伎など身近な感覚で表現されたエッセー。名文見本帳という副題を後で知った。2015/02/11

あーさー

2
ネットにて購入する際、タイトルから「中野翠さんと徳岡孝夫さんが、それぞれ名文と思う文章を紹介しているのかな」みたいに想像したのですが、「お二人が交互にエッセイを綴る」という趣の作品でした。えらくハードルを高くした感がありますが、話題が多彩で非常に面白かったです。2024/03/08

Pia_610

1
タイトルの『泣ける話、笑える話』はちょっと中身と合っていないように思える。泣き笑いの感情に訴える話はそれほど多くない。そこに頼らずとも、巧の文章は読み手をぐいっと引き込むことができるということを体験させてくれた。筆者お二人の共通点は「視点」の位置どりのユニークさだろう。腹立たしいこと、悲しいこと、憂鬱なことも視点をずらせばふっと息つくところが見える。普通にしてると見えないことも、視点を変えると見えてくることもある。お二人それぞれの魅力ある文章が、肩肘はらずにおしえてくれた。2012/07/11

ゆうじ

1
プロの文筆家のなせる技。素晴らしい文章の数々に魅せられました。2012/06/07

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